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zoom RSS 映画術。芸術。誰のもの?

<<   作成日時 : 2017/01/16 13:32   >>

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1月第三週、ってのは
ほぼ例年センター試験のようですが、
なぜかしら、その前がどんな天気であっても
センター試験の時は・殆どの年で
「大雪」「開始時間繰り下げ」がニュースになるのって、
一体 どゆこと?
と例年同じ疑問が浮かびつつ、
全然答えがわかんない今日この頃、
皆様いかがお過ごしですか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こなた、俺のいるこの街じゃ女子駅伝なんてのやりますが。
よりによって、なんでセンター試験と同じ日に、
センター試験会場をぐるりと回るコースなのに、
レースをやるのかなぁ?・・・

って思ってたら。。。
日曜日。駅伝当時になって、の豪雪。
いや、雪国の人からしたら
全然なちゅうことはない大雪なんだろうけれど。

今年の三が日は3月下旬並みの暖かさ、って言ってたのに。

でも。なんでも、警察・消防、ボーイスカウトにボランティア、係員、
はては自衛隊まで総動員して、コースの除雪を決行した、とのこと。
なので、昨日のレースは、
区間によっては吹雪く中のレースではありましたが、
無事に終わることが出来たとの由。

うむむ。うちの街の人、ってイケずじゃないんっすよ。
ホントは暖かいんだよ・・・
って自分で言いつつ、63.6%はウソ混入、って思うのは。
なんででしょ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて。現実と虚構、って訳じゃ無いですが。
年明け早々の「ローグ・ワン」に続いて、
先日、別な映画を見てきました。

年明けから映画を映画館で連続して見ちゃう・・・
めちゃ久しぶり?初めて?な体験かも。
けど、こっちの映画はいわゆる「名画座」系なので、
うっかりすると見逃しちゃう・・・

ってなもんで、行ってきました。
今日はその備忘。

見た映画はこれ。

「ヒッチコック/トリュフォー」

これ、朝日新聞の夕刊の映画評で見たんすよね。
で、カミさんも見てて。
「これ、見に行きたいね。」と行っていたのですが。
その後、それをスコーンと忘れてた俺・・・

でも、カミさんはちゃんと覚えてて。
「市内の名画座でやるみたい。行かない?」と。

ちうことで。かれこれ3回目?もそっと?
カミさんと再び名画座に赴いた次第。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

俺は玄人裸足の映画評論をこなす友人ほどには
映画の知識もないけれど。
名画座系の知識もないけれど。

ヒッチコックといえば、サスペンスの巨匠。
トリュフォーといえば、ヌーベルバーグの旗手。
ってことくらいは知ってました。

けど、トリュフォーを最初に「見た」のは、
S・スピルバーグの「未知との遭遇」での演技だったり(笑)。

ヒッチコックの作品も、当然ですが
ライブで映画館で見た・・・という体験はなくって。
ただ、TVで見た、って程度なのですが。

俺のヒッチコックの初体験は「鳥」だった、かな。
あの、鳥がどんどん人間を襲う、って、アレ。

あれも終わってみてよーく考えたら・・・
・ なんで、鳥が人間を襲うようになったの?
・ なんで、あの街に鳥が集まってきて人を襲うようになったの?
・ 最後、主人公達が街を脱出したけど、その後のあの街はどうなったの?

・・・ってのは、いーっこも出てないんですよね。たしか。
なので、それを思うと、もう一度背中に冷や汗が・・・

ってな感じで、「あぁ、この人はサスペンスばっか作る人なんだ」
って思ってたんですよね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

けど、この映画を見たら、単純な「サスペンス作家」じゃないよ、
ってこと、痛感しました。
(映画評に書いてあったから、なのかもしれませんが、でも
それを差し引いても、やっぱり「映像作家」なんだ、って思ったです。)

そもそも、トリュフォーとヒッチコック。
なんで、どこで、接点があったんだろ?

当時、ヒッチコックはアメリカで今ひとつ評価が上がらず。
そんなおり、フランスで注目を集め出した新進気鋭の若手監督、
トリュフォーが「尊敬する監督は?」と聞かれて「ヒッチコック」
の名前を出すと、皆「???」だった・・・というエピソードが
映画冒頭で差し込まれてたと思うのですが。

確かに2人の芸風、って全然違いますもんね。
ヒッチコックに憧れてるなら、トリュフォーもサスペンスを・・・
と思うけれど、そうじゃないもんねぇ・・・

と思いつつ、映画を見始めます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この映画。
実はトリュフォーからヒッチコックに対して
「尊敬するあなた自身にあなたの映画を語って欲しい。」と持ちかけて、
当のアメリカじゃいまひとつ評価してもらえなかった
自分をそこまで評価してくれるトリュフォーに感激したヒッチコックが
トリュフォーのインタビューを承諾して、
それがもとで、2人の対談集?が完成して、一冊の本になった。
「映画術 ヒッチコック/トリュフォー」。

その時のインタビューの音源が残っていたから、
そこから・それをベースに、セミドキュメントで構築したのが
この映画・・・とのこと。

でも、残念ながら2人の対談する「シーン・映像」はなくって、
単にスチール写真に2人の対談の音声をかぶせる、
というのが全体の骨子でした。・・・が。

そこはそれ、ドキュメントでよくある?方法?
ヒッチコックがカット割りの話をする場面では、
その映画のそのシーンが流される・・・

つまり、文字通りヒッチコックが自分の映画のワンカットを見ながら
「あぁ、ここはね、こういう意図で撮影したの。」と解説する・・・
そんな構成でした。

そして、存命している10名の映画監督が、
書籍「映画術 ヒッチコック/トリュフォー」を入り口に、
2人の監督のこと、特にヒッチコックのことを話す、というシーンも
沢山差し挟まれていて。

このあたりは同業者が語る偉大な巨匠、という図式、かな。

2人の対談を補完するような効果があった・・・

・・・なのでしょうが。
正直に申します。
あまりに内容が高度で、
一度見ただけじゃついて行けない部分も沢山ありました。
それと、同業者のコメントも理解の助けになるんだろうけれど、
やっぱり2人の対話にもっと迫って欲しかった、かな・・・

けど、それが「この映画つまんないー」って意味ではなくって。
思い切り知的好奇心をかき立てられるもの、でした。

なので「え?え?今のどういうこと?」って「巻き戻して」見れれば、
もっともっと、2人が、そして10人の監督が、何を言っているのか、
がよーく分かるんだろうけれど・・・

うーん。アイツ並の映画の知識があればなぁ。
そしたらもっと楽しめたかも。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

でも。それでも。
印象に残る言葉は色々とありましたね。

映画は観客のものだ、というヒッチコック。
常に映像を意識していた、というヒッチコック。
サスペンス=恐怖、ではないよ、というヒッチコック。

それらに対して「もっと深く」教えを請うトリュフォー。

あたかも、Eテレのスイッチインタビューみたいな?
けど、頂点を極めた2人の同業者のハイレベルな対談なので、
Eテレのあれより、もっと深くて難解な部分もありましたが。

はたまた。

俳優は所詮は家畜同然。
だから監督の自分が適正に配置して演技させないと、
「映像」として不適切なものになってしまう、と。

これ、考えてみたら「オーケストラ」と一緒なのかも、ね。
でも一昔前の、20世紀後半のスタイル、なのかも。

指揮者にしてみりゃ、プレイヤーは「持ち駒」。
自分の思うがママに持ち駒を動かして、
自分の音楽を作り上げて、それをお客さんに提示する。

音楽は観客のものだ、と言い換えれば、
それは巨匠指揮者にありそうな台詞になるのでは?

そう、如何に見せて、如何にお客さんを楽しませるか、
そのために、如何にカット割りを考えて、
如何に俳優に演技を「させる」か・・・

そう並べ立てられると、
あぁ、やっぱり映画は芸術なのだ、と認識した次第。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

でも、その反面?お茶目に?告白も。
鳥 の中でガソリンスタンドが襲われて爆発するシーン。
爆発した直後、上空からの俯瞰に変わって、
フレームの下から、一羽、また一羽、とカモメが入ってきて、
やがて大群になって・・・
でもその背景(?)の地上では爆発・炎上の風景が・・・

これ、めちゃ不気味で印象に残っていたのですが・・・

「あぁ、このシーンはね。そのまま地上の風景を続けて撮る、
ってなると、消防活動とかしなきゃダメでしょ?
予算もかかるし映像も面倒だから、爆発した後、
上空の俯瞰に切り替えた、それだけだよ。」

なんだそうで。。。へー!

でも「だからこそ、恐怖心を感じる」という映画監督の台詞が。
「そうそう、怖がらせようとしてそういう俯瞰にしたんじゃ、ないの?」
って、そこは素直にビックリ。

でも、単に「予算」って言ってたけれど、
やっぱり「構図」とその「効果」をきちんと考えてたんじゃないかなぁ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この映画では、
繰り返し「映画監督は「作家」たり得るのだろうか?」
というテーゼが出てきます。

これに対し、2人はそうだ、と言ったり示唆してたりしてた、
と思いましたが。
10人の監督も、代わる代わる「その通り」、
と異口同音に言っている。。。
そうも思えました。

めまい を貫く曖昧さ?
サイコ に見られる偏執性?
どうやって人を刺すか?
刺された人はどうなるか?
でもそれを「らしく」見せるにはどうするか?
リアルと「映像美」とは違う?・・・

小説作家は文字でストーリーを読者に提示する。
ならば映像作家は映像でストーリーを観客に提示する・・・?

確かに、最近の映画は最初から最後まで
「クライマックスシーン」の連続だ!
・・・と言っていたのは、M・スコセッシだっけ?
(けど、スコセッシだって、すぐにピストル「バンバン」
撃ちまくる映画作ってたやン?(笑))

最初から最後までクライマックスしか無い「小説」
ってのがもしあるならば・・・
それはやっぱり飽きる、っていうか、読みづらいだろうね。

映画でも同じこと、ってことかな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

それから。
もっとぼやけた?視点・スパンで考えるなら。
それらは全て映像で語られるものであり、
台詞による説明などは不要、ということ・・・なのかな。
(もしそうならば、その究極形の1つは「2001年」なのかな。)

けど、そうやって改めてヒッチコックの映画、
ってものを考えたら。

確かにこの人は「サスペンスの巨匠」なんではあるけれど。
単純に「サスペンス=怖がらせる」映画を作っているだけじゃなく、
そこにはストーリーもちゃんとあり、伏線もあり、
映像美もあり、愛、教訓、社会性、そんなこんな、も全部ある・・・
(「サスペンス、イコール恐怖、じゃないんだよね。」
って感じの台詞も合った気が。)

・・・と思えば。
サスペンス、という修飾語はもう不要?
映像作家の巨匠、ということになるのかな。
でも、このドキュメントを見た後だと、
その称号も外れてないんじゃ、ね?

って、映画見終わって、ふかーく考えてしまいました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

先ほどもチラリ、と触れましたが。
映画、映像美、お客様、楽しませる・・・
映画監督と俳優、まとめ上げるのは監督、
そのための技量が俳優に求められる・・・

極めていけば、オーケストラも映画も、
同じジャンルの芸術なのかなぁ。。。

それにしても。
最初に戻って。
ヒッチコックとトリュフォーって、
確か親子ほどの年齢差があったはず。
30歳ほど、違うのかな?

でも没年は4年しか違わないんですよね。

インタビューは先に書いたとおり
音声だけ、なのですが。
そしてお互い母国語でしか話しが出来ないので、
トリュフォーの助手の通訳が間に入っていますが。
(この通訳がまたすごい!英仏・仏英、どっちも
瞬時に同時通訳している!)

けど、声の感じから、トリュフォーはヒッチコックを
とにかく尊敬、いや、敬愛していて、
ヒッチコックはそんなトリュフォーを
暖かく導く・・・
そんな印象すら受けました。
ホント、いきなり「ウマ」が合ったのかなぁ。

だんだん話が進んで言って、
ヒッチコックの側から、結構下ネタっぽい例えを出し始めると、
多分、トリュフォーが「フフフ」と笑って返す・・・
そんなやりとりも、もしかしたらこの「ドキュメント映画」の
1つの楽しみ、なのかもね。

そして、「如何に観客に「魅せる」か?」
という話に進んでいく、2人の対談。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

結局、「結論」というのが明示されるという
ドキュメント映画、ではありませんでしたが。

トリュフォーにしても、ヒッチコックを尊敬する、と言いつつ、
映画の芸風は全然違うわけですが。

けれども、「映画」「芸術」というテーマ、
そしてそれは誰のものなのか?という対話・・・

そう考えると・・・やっぱり1回見ただけじゃ消化不良だったなぁ。
何度か見て、「映画術」の本も読破したら、
ようやく2人の会話の一端だけでもわかるのかも、ね。

そんな残像を残して映画を見終わりました。

ともあれ。
映画の本筋とは関係ないんだろうけれど。
そういうお互いを尊敬する人間性、ってのも
また素晴らしいな、とふと感じた次第。

それにしても。
やっぱ・この映画も、CSあたりでオンエアされないかなー?
されれば、録画して、何度でも見たいね。

この映画、もしかしたらそのうち、
本の「ヒッチコック/トリュフォー」とセットで
映画監督の「バイブル」の1つ、ってなるのかも、ね?!

うーむ、芸術。奥深いのー。

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