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zoom RSS 永遠の美・極められた技

<<   作成日時 : 2017/05/15 13:21   >>

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5月だというのに、早くもニュースの天気予報のコーナーでは
斉田さんが涼しげに「6月下旬又は7月上旬頃ですね」
などと言う昨今、
ますますこの国の四季は崩れて、夏と冬だけになっちゃうのかな?
と恐れおののく今日この頃、皆様いかがお過ごしですか。

確かにねー。
むかーし。高校生の頃。
5月の連休明けの学校イベントで
上下学年の交流とかで
近くに遠足?とか行ってた気がするけれど。

だいたい、爽やかで、でも日差しがきつくて、
帰ってきたら日焼け真っ黒・・・っていうのが
5月のイメージだったんですが。

ここ数年、特に今年なんて、
GWが明ければ、暑いわ湿気るわ、
でも雨が実は殆どまとまって降ってない、とか。

もう、俺が一番苦手な高温多湿な
梅雨、ってやつになっちゃったか?
って思ってしまいます。

あぁ、爽やかな5月、ってどこ行ったんだろ?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ちうことで。
全然爽やかな春を実感できないあまりに、
例によって、今回もカミさんのお供で
脳みそを爽やかに、かつゴージャスに洗濯するために
美術展にお出かけしてまいりました。

今回の美術展は、これ!

技を極める
〜 ヴァン クリーフ & アーペル
  ハイジュエリーと日本の工芸


例によって、土日だと人混みしそう、
日程が進むと人混みしそう、
ってわけで、平日にお仕事サボ、いやお休み頂いて
お出かけしました。

だって(後述の通り)、この展覧会、
いわゆるハイジュエリーの展覧会。
ってことは、展示物もちっちゃいし、
そしたらその前に人だかりなんてすぐできるだろうし。

そしたら、落ち着いてじっくり味わえないだろうし。

うん。仕事も大切だけど、
脳みそに栄養を与えることも大切ですよねぇ。美輪様?


でもまぁ、このパターンは今やすっかり俺に取っちゃ当たり前。
ホント、脳みその洗濯になるもんねぇ。
会社でアホアホなご年配「ズ」の言動に振り回されて
疲れ果てた脳みそには、
ただただ、ひたすら、「ホンモノ」を愛でて接する、
それが一番の「お薬」ですわ。

で。
そんな前振りはそれくらいにして。

この展覧会。要するに、フランスのハイジュエラーの
アーカイブコレクションを展示する、という企画。

でも、ただそれだけなら、カルティエとかブルガリとか、
も時々日本でやってますよね。

今回のオチは、ヴァン クリーフ & アーペルと
同時代の日本・京都の工芸品を並べてみて、
その共通性に思いをはせてみる・・・

そんなあたりではなかったですか、ねぇ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

セクション 1/ ヴァン クリーフ & アーペル の歴史

まず最初のセクションでは、1906年創業の同社が
これまでに製造してきたジュエリーの数々、
その時代を代表するようなジュエリーを順番に展示しています。

ジュエリーの展示、というとその通りですが、
もはやこれ、「芸術作品」の展示ですよ。

ホント、100年ほど昔の「作品」であっても
今も十分にきらめいているし。

ヴァン クリーフ & アーペル 社所有のアーカイブのみならず、
個人所蔵のものもあるみたいで。

ただただ、どの作品もため息が出るだけ、
という、「きらめきの美の極致」なものばかり。

そうそう。今回の展示で「ほお!」と思ったのが
その展示方法。

大体、盗難を心配して?
普通、作品群は壁際に並べられますよねぇ。
(実際見に行った前日には
エルメスの期間限定ショップに賊が入って荒らされた、とか?)

でもこの作品展では展示室の中央・横一列に、
それぞれ数点ずつガラスケースに入れられて
並べられています。

つまり、これ、こうしてくれることで
表からだけじゃなく、側面・背面からも「観る」ことが
できる、って寸法なんですよね。

こうした理由、って
このジュエラーの技術力の高さの誇示、
ってことだったんだろな。

俺はこの展覧会で初めて知りましたが、
なんでも特許技術とやら、の、
「ミステリー・セッティング」というのがウリの一つだ、とか。

ミステリー・セッティング?

実はこの手のジュエラー、って
当然ですが、「石」使いますよ、ね。
で。当然、石に穴を空けて糸を通せばネックレスとかになるんだろうけれど。
ブローチとか、ネックレスでも、石を止める土台、って必要ですよね。

となると、石を止める「爪」ってのが必ずどこかに見えるはずだけど。
当然、その爪もデザインの一部になっちゃうんだろうけれど。

「これはミステリー・セッティングされています」という
作品をよーく観ると・・・

?????

ダイヤやルビーの細かい粒が
整然と並んでブローチのデザインを形作っています。

でも・・・え?
そんな沢山の石をどうやって留めてるの?
つまり。石を留めている爪が全然表から見えないんですよね。

あれ?あれ?えええ?

ちうことで。それがミステリー・セッティング、という技法なのだ、とか。
なので裏側から観てみると
(そのために作品は全部・基本的に「裏面」から観ることが出来る!)
なにやら、上手に金の土台が環になってて。
小さい環が沢山見えて。
どうやら、その中にはめ込んでいる?

いやいや、はめ込んだら抜けたりしないの?

そもそも、爪とか、土台とかを多用しすぎると、
宝石を光りが綺麗に通り抜けずに、
せっかくの輝きがくすんでしまうんじゃ?

・・・その答えは、展示室の中にあった映像コーナーで
解決しました。

上手くは言えませんが。
まず土台の金属には「凸レール」があって。
一方、石を研磨するときに溝を作り込んでいて。
そして、そのレールと溝とを組み合わせて、
石をスライドさせてはめ込んでいく。

そして最後は大ぶりな石で抜けないように
全体を留めてしまい、その石を土台に固着させる・・・
いわば、レールに蓋をする、ってもんですかね。

そういった「技巧」で、1点1点、石をはめ込んでるんですね。

それを知って、最初の展示を思えば・・・
なるほど、確かにレールっぽい土台に見えてくる。

そういうのを100年間にわたり
一子相伝で伝えてきている・・・

なるほど、それが京都にたくさん見られる
一子相伝な「技」に相通じる・・・

ということで、京都の「匠の技」による作品も並んでたんですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

それらが並ぶのは 

セクション 2/技を極める

このセクションでは、ヴァン クリーフ & アーペル 
の作品から、シガレットケースやヴァニティケースなど、が
多く出されています。

他方、日本・京都の側からは陶磁器の花瓶や、
銀の打ち出しによる花瓶、そのほかにも皿や香炉、
そして鉄製の「カブトムシ」や「鯉」など。

どちらも表面からしてとても繊細な印象。
地球の反対側にあっても、美を極めていくと
同じ方向性を持ったものが出てくる、というのは
なんとも言えず不思議な感覚でした。

はたまた、ヴァン クリーフ & アーペル では
分業制が取り入れられているので、
それぞれの作業が一子相伝ではあるものの、
作品全体を見れば、どのパーツも同じ技法を持った専門家が
継続して作り上げているので、
100年たっても作品のイメージが統一されている、
これもまた伝統の継承なんでしょう。

他方、京都の場合は文字通り全部を1人でやるので、
それはそれで作品の質というのは続くのでしょう。
そしてやはり一子相伝とすることで、
師匠の芸風が弟子に伝えられ・・・
ということが伝統を作り上げる一端になっている、
そんな印象を受けました。

ここで、映像・ドキュメントコーナーがあったので
(ちょうど空いてたし)入ってみたのですが。

ヴァン クリーフ & アーペル 社の
いろんな製造過程を担当する人々のショートドキュメント、
の集合体、でしたが。

まずビックリしたのが、名前は全部「ピー」音で伏せられてたこと!
オマケに、中には「毎日出勤ルートを変えています」
なんて、さらりと言う人も。

そっかー。
ルパンじゃないけれど、
あの人が従業員とわかれば、
マジでその人を狙って・入れ替わって
ヴァン クリーフ & アーペル に入り込んで
よろしくないことを企み行う・・・

なんてこと、真剣に防御してるのな。
1人だけ「ボク、ヴァン クリーフ に就職するんだやいっ。」
って友人達に言った、ってにぃちゃんもいたけれど。
(声だけね。)
(そういや、全員基本的に顔出し不可でしたね。
ジュエリーデザイナーの人くらいだっけか?顔写ってたの。)

うっかり、私、あそこで働いてます・・・なんて言えないんだろうなあ。
それだけ、やっぱり「チョー 高級」なメゾン、ってことなんだろね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、映像も見て、さらに歩みを進めて最後の部分。
 
セクション 3 / 文化の融合と未来

ここでは ヴァン クリーフ & アーペル の新作と、
京都の職人の作った最新作と、を並べて展示しています。

並べてみることで何か新しい発見が・・・
というのが企画の意図のようですが・・・

正直、ここままだ俺の中じゃ水と油だったかなぁ。

でもね。オッサン・・・
「なぁ、おねいちゃん?
これには「ヴァン クリーフ & アーペル 所蔵」って書いてヘンけど、
なんでやのん?」
「あ、これは京都の作家の作品でございます。」
「じゃ、なんで ヴァン クリーフ & アーペル と関係ないもの
一緒に展示しとるん?別に関係ないんやったらイランやん?」

・・・って、そこ突っ込んでもダメですし。
っていうか、それ言っちゃうと、展示会の企画の意図を
否定しちゃうわけだし・・・

ってか、オッサン、何を見に来たんだか・・・

あ、脱線。

中には「コラボレーション作品」もある、とのことでした。
確かにそれを感じる作品は(並べて展示してあったので)
なんとなく「そういうことかなぁ?」と思って見ましたが・・・

例えば、モチーフが一緒だったり、とか、
線画の様子が似たような感じだたtり、とか・・・

ここは、折角だったら、もっと明確に
「コラボレーションを試みた」くらいの説明書きがあればなぁ、
って思いました。

ただ、どちらの群も、ただただ圧倒される「美」という印象。

京の匠の側では、布地のいろいろ、がありましたが。
どれもこれも、品があり、美しく、ただため息が出るばかり。
こういう作品群を見て、それをジュエルにしてみた・・・
という判りやすいのがあればよかったんだけど・・・

でも、多分蜻蛉・トンボとか、は「一緒かな?」と思ったり。

そしてこのセクションに限らず、全体を通して
ヴァン クリーフ & アーペル の作品群、
ブルガリほどには積極的にカラーストーンを使っていないようですが、
けれども、小さい・色んな色の石を並べて、セットして、
そして一つのブローチなどの作品に仕立て上げる・・・

その細かさは、京の匠の細かさに相通じるものがあるなぁ・・・

って感じました。特にこのセクションでそれを感じましたか、ねぇ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして最後に。
全体を通してみて。

ヴァン クリーフ & アーペル のジュエリー・アーカイブ。
制作年を見たら、第1次大戦中だけじゃなく、第2次大戦中のものも!

確かに、パリは爆撃を受けなかったし、
再び解放されるときには市街戦が発生したものの、
けど、あんなに激戦だった世界大戦をやってるまっただ中。
具体的には1940年前後。

そんな年代でも、同じ品質、最高級のジュエルを
作り続けていたんだな・・・

ということに気がついて、
何かこう、そこに執念すら感じてしまったんでした。

大戦中、ハイジュエラーだから、ということで
ナチスに目こぼしされて?むしろナチスのために?
存在が続いて・・・

このあたり、一端お店を閉めたシャネルとは
ちょっと違うんだろな。

ともあれ。そんな最中でも
全くレベルを落とすことなく、
ある意味「普通に」作品を作り続けていた・・・

もう、ある種の「執念」なのかも、ね。
又は、美にとりつかれた人々のなせる技、だったのかも。

ということで。

パリにはパリの、京都には京都の、
永遠不滅な「美」という存在が
それを支える技法とともに、
今に至るまで息吹いているのなぁ・・・

ってガラにも無く思った5月、なんでした。

いっや〜、俺のいる あまおけ の本番前に、
いい洗濯・掃除が出来た・・・ってことで!

それにしても。
どれか、1個でいいので。
ちっちゃいやつ、ブローチあたりでいいので。

見に来たお土産に、どれか、くんない?
カミさんにあげたいからさー。

・・・って、それ、
「ふ〜じこ ちゃんにあげるんだからさ〜。」
って言う、ルパンかっ?

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