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zoom RSS 「バベル」!

<<   作成日時 : 2017/08/21 13:13   >>

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今年も粛々と五山送り火が慎ましく行われ、
京の夏ももうすぐ終わり・・・なはずなのに、
なぜか8月からこっち、
ずっと中途半端に猛烈な湿気と雨が続いて、
いよいよ温暖化が明確になってきたのか?
と思わざるを得ない今日この頃、
皆様いかがお過ごしですか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

五山送り火。
毎年言ってる?かな?
「大文字焼き」じゃないんですよ・・・

って、やほーニュースみたら、
東北の方で「大文字焼き」って「イベント」やってるんですって?
でももろもろも事情で今年は「LEDライト」を使った、とのこと?

うーん。。。それ、時代ってやつなのかな。
こっちでやってるのは、
お盆に来てくれた先祖の霊を
送り出すためのもの。

まぁ、確かに今は仏壇の明かりもLEDなのかもしれないけれど。
なーんか、こう、ね。

と言いつつ。
実は・今年はよりによって、俺のいる あまおけ の練習と重なって。
いや、練習する、って俺が決めたから
言う権利なんてないんだろうけれど。

去年は「豪雨」の中の送り火。
街中からはぜーんぜん、送り火が一つも見えず。
いや、最後にともる鳥居だけは間近で見たから
見えたけれど・・・

だから今年はちゃんと見たい・拝みたい、
って思ってたら・・・よーく考えたらオケ練。
諸々の都合でやらざるを得なかったけれど。

なので、家に帰ってから、送り火の中継録画!
を見つつ、密やかに「お参り」しました。
今年はこれで許して、ね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この送り火、聞けば数百年も続く行事、だそうですが。

先週一週間、一部仕事をさぼって、いや休んで、
ぶち抜きでお休み頂きましたが。
そのタイミングで、
夏休み美術鑑賞会をしてきました!
約500年前?に描かれた絵画群、見てきました!
今日はその備忘、です。

行ってきたのはこれ!

ボイマンス美術館所蔵
ブリューゲル「バベルの塔」展


そう、あのバベルの塔を描いた作品の展覧会!
なにはともあれ、バベル。
関連作品も沢山あるけど、やっぱり、バベル。
何が何でも、バベル。

見終わった後、もの凄く納得。
とにかく「バベル」の展覧会だったなぁ、と。
「バベル」に至る展覧会だったなぁ、と。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・って、実はよくは分かってなかったのですが。

なーんとなく、ブリューゲルのバベル、って
TVなどでは見たような気がする・・・って程度でしたが。

見たような気がするなぁ・・・
バベルの塔、ってこんな感じなのかなぁ・・・
って程度の認識ではあったのですが。

作者のブリューゲル、そして彼に多大な影響を与えた、
といわれるボス。

・・・うぬぬ。どっかで聞いた、最近聞いたなぁ・・・
と思ったら。

そういえば、つい数ヶ月前、
「ベルギー奇想の系譜」で見聞きしたんだっけ!
そう、ボスの不思議な絵画の数々。

でも、今回はその先・延長線上に生まれた
奇跡的な絵画、「バベル」の展覧会!

例によって、カミさんが展覧会に気がついて
俺も一緒について行った・・・という案配でした。はは。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

時代は15〜16世紀。
この時代、冨が今のオランダ・ベルギーに集まりだした時代。
ロッテルダムとか、アントワープとか。アムステルダムとか。

そうやって冨が集まると、色々と芸術にも余裕が出る、のかな。
この時代のこの地方の絵画、って
色々今まで見てきましたが、
どれもとっても好き、綺麗、という印象ですね。

そういや、この時代のニッポン、って
最近の大河ドラマの時代なんですよね。
「真田丸」とか、「おんな城主 直虎」とか。

確かに、欧州でもペストが流行ったり、
100年戦争とやらがあったり。
不穏な時代もあったのでしょうが。

やっぱりこういう絵画は冨が集まることも必要だろうけれど、
文化・精神的に熟していることも必須だろうな、
って思いますねぇ。
(逆に、そういうのを平気で切るような時代は、実は恐ろしい時代なんだろね。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、この展覧会。
先にも言ったように、あくまでも「バベル」がメインなのでしょうが。
14世紀末頃からの芸術作品から、伝統を紡いでいく様が
見て取れる展示になっていました。

いきなり驚いたのが、木像の数々。
てっきり、その時代、その地方、フランドル地方の文化って
絵画「だけ」と思っていたのですが。

結構小さい(70cmくらい?)の聖人像がお出迎え。

それらは全部木像なんですよね。
なるほど、教会などの飾りの一部として
使われていた木像、のようです。

解説を見れば、実際教会などには数々の木像があったけれど、
当時の風習?で、誰が作ったのかは不明な作品が殆ど、ってことと、
その後の諸々の戦争で、教会自体が破壊されたり、
偶像破壊という運動もあって、
現存する当時の「像」というものがあまりないのだ、という話。

よく考えてみりゃ、そらそうだろな、と。
だって、絵画があれだけ繊細に発達しているのに、
彫刻作品的なもの?が全然ない・・・
ってのも、なんだか不自然ですもんね。

15世紀にはすでに写実的な絵画もあったそうですが、
やはり教会に飾られていたのは殆どが破壊されて、
個人的に・私室に飾っていたような小さな絵が
現在まで存在している・・・のだそうです。

でも残っている絵画は、小さいから、といって、大雑把なわけはなく。
やはり「芸術的」だからこそ残っているわけで。

キリストの顔を正面から描いた絵画などは、
確かにベッドルームに掲げておくのにちょうどいい大きさ?
しかも、15世紀だというのに、すでに写実的な雰囲気。

やはり冨が集まるところ、文化・思想も発達する、ってことなのかな。
ただただ、敬虔な気持ちになりました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして、実はバベル・ブリューゲルと並ぶ、もう一つの展覧会の柱。
「ヒエロスムス・ボス」の絵画群。

これ、先にも言いましたが。
数ヶ月前に兵庫県立美術館で見た「ベルギー絵画」で
中心的に展示されていた、ボスの作品群を見ただけに、
このゾーンはある種「復習」的な感覚も。

そうそう、こういう「モンスター」いたよねぇ。
音程がどうした、とか。魚を加える2本足の魚、とか。
(今回の展覧会ではマスコットキャラになって、
たら夫クン、と呼ばれているらしい。)

色々な皮肉を込めて世相を斬る、みたいな絵画。
やっぱりおもろいですねぇ。

え・・・なになに?「楽器演奏をずっと聴かされる罰」ってのが・・・あるの?
・・・・・・うひー・・・・身に覚えが・・・・やだー!
指し示された楽譜から顔を背けて吐き出している人とかもいるしー・・・

うぬぬ。。。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ま、そりゃともかく。
兵庫で見た時「ボス「工房」」っていう記載が実は気になってたんですよね。
え?本人じゃないの?みたいな。

でも、それは今回の展覧会で答えを得た、というか。
そっかー、ボス、って原画を描いて、工房で木版にする、
ということだったのか・・・というのはある程度想像できましたが。

あまりにオモロイ試みだった、だからでしょうか。
ボスが没した後、50年余り経って「リバイバル」が起きた、とか。
当然、彼らは「ボス」を模倣するわけだし。
しかも版画として世間に流通させるわけだし。

だから、兵庫では、いわば「なんちゃって・ボス」みたいな
描き方・紹介のされ方してたのかぁ。

で・・・なになに?
ボス自体の作品は実は数が少ない・・・
そのうちの2点の油絵があります!

へー!

と思って見た絵は、どちらも「ふーむ」と、思わずニヤけつつ、
ついつい考えさせられるものでしたね。

1枚は「放浪者」。確かに何も聞かずに絵として見ても
ふーん、渋いのかしら・・・と思いますが。
解説を聞くと、そこら中に「暗示」「示唆」が、そらもうたっくさん。
よくぞまぁ、こんなに沢山の「暗示」を盛り込めるんだこと!
それを知ってもう一度絵画をよく見ると、
そりゃもう、味わい深い、というか。

もう1枚は「聖クリストフォロス」。
こっちは寓話?を描いたもの。
でも絵画のあちこちに、やっぱり沢山の暗示が・・・

そっか、熊を吊せば、悪事が退けられた、ってことか。
俺も熊を吊すかぁ・・・・・吊したいなぁ・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

でもって。
ボスが提示した「奇妙な?ユーモラスな?結構キツい?」
モチーフを模写?模倣?する流れがあって。

その先にブリューゲルがいた、ってことなんですね。

ブリューゲルの「その手の」絵画だと、
やっぱり「大きな魚は小さな魚を食う」ですかね。
これ、兵庫でも見た気がしますが。

なんとも、ね。デカい魚の腹をかっさばいたら、
中から小さい魚が出るわ出るわ・・・

なんでも、これ、いわゆる弱肉強食を意味する寓話?
かなにか?だそうですが。
うーん。俺は食われる側なんだろか、なぁ・・・

こういう絵を見て、気持ち悪い、とかいうんじゃなくって。
奇妙だけど、個々の人物(?)が、なんだかユーモラスで
ふふふ、と思わず微笑んでしまうのですが。

「でもね、この絵はこういう意味なんですよ」
って言われると、ついつい「ふふふ」と感じてた自分が「・・・」。

他にも「聖アントニウスの誘惑」とか、
「金銭の戦い」とか。

今のこの世にブリューゲルがいれば、
どんな皮相を描いたんだろうなぁ・・・・・

だれか、このタッチで描いてくれないかな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

で、展覧会の最後を飾る、メインディッシュ!

バベル!

出掛けたのは夏休み中とはいえ、平日の昼下がり、でしたが。
この絵画の前だけ、行列でしたね。

すでに、Eテレの日曜美術館とかで予習はしてたから、
まず絵画そのものが実は小さい、って知ってましたが。

改めて見て、ホントに小さいんだ、ってことに
まず感動。

1m四方?いや、もそっとあるのかな?

で、ただ小さい、というだけじゃなく。
小さい中にも、もの凄く沢山の情報が描き混まれてるんですよね。
当時の建築技術に基づいた、工事の足場とか。
滑車などは実際に当時のものだったり、とか。
そして、絵画の中に1000人を超える人が描かれている、とか。

ある種のミニマルアート?
そのサイズのカンバスにそれだけ沢山のことを描き混むなら、
例えば人などは、細い筆の先で「点」としか描かれなくっても
よさそうなものですが・・・

バベルの後、東京芸術大学が協力してバベルを解析した諸々の展示が
あったのですが。
バベルの超・拡大図?3m程度まで引き延ばしたバベルの塔?!
これを見て、改めて猛烈にビックリ。

絵画に描き混まれている人が「何をやっているか」が全部わかるんですよね。
つまり、人の動きが描かれている、と。

多分、人1人は5mm程度?
いや、人を1人描くだけならいいでしょうが。
それが1000人以上も?

また、窓枠が全部違っていたり、とか。
風景も改めてよく見ると、木々の緑も「べた塗り」じゃない、とか。

ボスの版画の模写?をするだけで、
ここまで細かな描写技術が身につくもんだろうか?

しかも。
展示に来ていたバベルの前に、もう1枚、
似たような構図のバベルがあるのだ、とか。
でも(展覧会HPで見ると)、確かに1枚目は「習作」って感じですが、
それでもすでに細かい描写がされているようです。。。

そして、2枚目、今回目の当たりにしたバベル!
そりゃ、この1枚を目の前にしていたら、
一日、ぼへー、って見ていても絶対飽きない!
ホント、奇跡の1枚、と言うしか!?

いっや〜、こういう絵画が、関ヶ原の頃に描かれていた、とは。
東西文化、歴史、そりゃ違いがあるから、どっちがどう、
とか言うもんじゃないし、言えないですが。

なんか、こう、ね。
そんな昔に、こんな奇跡な絵画が生まれていたのだ、と思うと。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

とにかく、圧倒されました。バベルの塔。

モチーフは当然、あの、聖書の「バベル」なのですが。
そりゃ、ホントに人の力だけでこんなもんができりゃ
現代であっても「おおおおお?」ってなるでしょうね。

それを見た天井の神が恐れて、これをバラバラにしてしまった・・・
そういう神様も、なんだか「人間味」がある、とは思っていましたが。

いや、ホント。
絵画のパワー、って凄いんだなぁ・・・
ただただ、最後にそれを痛感して、
美術館を後に、
猛暑日・酷暑まっただ中の大阪・キタへと戻っていった、
夏休みの一日、でした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

それにしても。
このバベルの塔。
それまでのバベルは、正直、普通の塔、って感じでしたが。
その後のバベルは、全てこの絵の影響を受けている・・・そうです。

あげく、「2世」が住んでいる塔だって、
このバベルの塔を簡略化したイメージでしたもんね。

超能力少年とか、三つの僕は、
さすがにブリューゲルには描かれていなかった、か。
(でも、確かにオーバーパーツを多用しなけりゃ
聖書の時代にこんな塔、立てられないってばさ。)

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