フルート番外編 その10/改造パーツっ!

暦もとうとう水無月、
「みなづき」って
本当は「水の月」という意味だそうですが、
文字面みたら「水の無い月」、
なので
「だからそのせいで
6月に入って
いきなり酷暑日だの猛暑日だの、
になるんだっ!」
と暑いのが苦手故に怒りつつ、
それをどこに向けて良いのか判らない今日この頃、
皆様いかがお過ごしですか。

そういや。
こないだ、性懲りも無く
「今年の夏はさほど暑くありません」
とかいう長期予報見たけれど。

どうなんだか・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて。
先週は俺のいる あまおけ の本番だったわけですが。

その回の担当は
ダッタン人のPic と 白鳥の湖の2ndFl
というものだったのですが。

実はこの半年、色々と好奇心がメラメラしたおかげで、
色々なフルートパーツを知るに至ったわけで。。。

好奇心のおもしろがり。
でもどう逆立ちしても
めちゃ上手い弟@オケにかなわない、

ならば・・・!楽器を改造するしか!?

というわけで、
前回の本番、それらの「パーツ」をふんだんに使ってみました。
今日は、その備忘。


ひとくくりに「パーツ」と言っても
色々な捉え方があるのでしょうが。
今回のパーツは「音質改善パーツ」とでも
言えばいいんでしょうか。
どれもフルート(Pic)に「装着する」だけです。
ホント、「ポチッとな」ってなもんで。

とにかく、今回のパーツはどれも
「騙されたと思って使ってご覧?
あら、不思議?
貴方の笛の音色が劇的に魅惑の変身!」
というノリなんですよねぇ。

なので、音質改善、と言えば美しい響きですが、
早い話、「改造パーツ」ですな。

F-1マシンなどで、空力改善のために
エアロパーツをあれこれつけてみる

まぁ、そんな感じでしょうかね?
(って、どんな感じなんだか?!)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回俺が試した、そして使ってみたのは次の3点。

1) スウィング・チップ(9mm)
2) フルートスピード(イエローゴールド)
3) 象牙ワッシャー

そして今回俺が使った楽器は

Pic = A・Rハンミッヒ(38**)
Fl = サンキョウ・シルバー・セミハンド(もう30年くらい使ってる)。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こういう改造パーツ、って
「食い合わせ」もあるのかもしれませんが。
今回、Picにはチップを、そしてFlには「全部入り」ってことで
トライしてみました!

そうそう!備忘するその前に!
ここでの備忘はぜーんぶ俺の「個人的」なインプレッション、
ということ、今回は・改めて強調させておくんなまし。

まぁ、当たり前と言えば当たり前なんだけど。
「今のものをさらに良くする」と言っても
個人差・個体差は当然あるわけで。

だから、参考にするにしても
「まぁ、そういう意見もあるのだな。」程度に、
ってことでお願いいたしまする。

ただ、自慢?ではないのですが。
どのパーツも、誰に聞いても
(俺が聞いた範囲では)
やっぱり「腕」がないと「効果」は出ないよ、
だそうです・・・(汗)。

つまり、誰でも簡単に、即・効果あり、
ってシロモノではない、とのことです。(3点とも。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ふ~。
前置きと言い訳、長々とスマソでした。

さて、さっそく。

1) スウィング・チップ

これ、能書きを見て俺が勝手に咀嚼したところよれば・・・
要するに「美音がする振動だけを取り出す」
「振動が正しくない(雑音成分?)ものは除外する」
というもののようです。

モノは9mmの、ホント文字通りの「チップ」。
これを、頭部管と胴体のジョイントのバレル部分に
「ポチッとな」と貼り付けて・・・オシマイ。

でも、それだけでチップが共鳴する・しない、
という動作を起こして、
必要な振動数だけに共鳴してそれを増強する・・・

それがひいては「美音」になるのだ、とか。

さて。Pic。
実は、今回の定期公演に
同門生のムチャ上手い人、弟@Fl、が
聞きに来てくれていたのですが。

聞いてて音の伸び・ヌケがよかった、とのこと。

これ、吹いていても実感しました。

また降り番だったので本番客席で聞いていてくれてた
弟@オケ(これまたむちゃウマ)も、
「中音域の音色がすごく滑らか。高音域も
ぴったり・丁度という感じで綺麗に抜けてきてた。」
とのこと。

これも、吹いてて実感した次第。

なので、このチップ・・・
美音増強剤、ということなんだろうな・・・
と納得に至りました。

続けて、フルート。
フルートの方が、もっと効果が出ましたねぇ。

俺のサンキョウ、もともととっても良く鳴るのですが、
時としてプレイヤーがセーブしないと
「ワタシャやるぜ、やったるぜ!」と息巻くことしばしば。

そんなパンチ力を削ぐこと無く、
もっとシェイプアップされたパンチを繰り出せるようになる・・・

だから、ホールで吹いて見ても
サンキョウ独特のサウンドを保ちつつ、
もっとピュアになった・・・

そんな感じでしたねぇ。


2) フルートスピード

さて、お次は、これ。
これはチップの考え方とは正反対?
「鳴りまくろうとする楽器を強引に押さえつける」
ためのパーツのようです。

だから、これが一番プレイヤーの力量に左右されるんだろうな。

というのが。
これを装着する前提として
楽器が良く鳴っていること、
が必須のように思えるからです。

実際、周囲の人に試してもらっても、
弟@オケのような高レベルだと
ちょいと吹いても「あ!」ってなりますが・・・

師匠によると、
やっぱり「そこそこ」程度にしか鳴らせない場合は
楽器が鳴らなくなる・・・

そんな現象も見られるようです。

そらそやろな。だって「鳴らさない」為のパーツだもん。

そして、この先がキモ!

鳴りまくる楽器を強引に鳴らさないように改造。
「その状態で」吹こうとすると、
必然的に「しっかり吹かないと」鳴らないはず。

でも「しっかり吹く」ことで、楽器が「正しく振動する」

結果、楽器本来の鳴りを引き出すように演奏している・・・
きっとそういうことなんだろう、と思います。

まるで「大リーガー養成ギプス」やな!
いや、マジで。

で。俺のサンキョウですが。
俺の場合、プレイヤーの腕よりも先に
楽器が鳴りまくるのですが・・・
このパーツ、その現象に見事に嵌まって
素晴らしく反応したようです。

サンキョウのパワフルさはキープしつつ、
でももの凄く、音が「品良く」なりました。
おほほ。てなもんです。

特に低音域。
低音域の音が太くなり、伸びやかに鳴ります。
これも装着しただけで、簡単にそうなってしまった!
もう、チップといい、これといい、
つけて吹いて、その瞬間笑ってしまったんですよねぇ。
あまりの変身ぶりに!


3) 象牙ワッシャー

そして最後はこれ。
ちょいと説明が必要でしょうね。

これ、「(株)アトリエヤナギサワ」という工房で作ってもらえます。
フルート頭部管のクラウンをはずすと、そこにはねじが。
これ、コルクに繋がってる(押さえている)ねじですが。
そのねじに1枚の象牙のプレートを嵌め込んで、
あとは クリクリ ねじを回していって
奥まで挿入して。

それだけ。

たった、それだけ。

なのに・・・

これも吹いたとたんに「ップッ!」って噴き出したです。
いや、ホント。

たった、それだけなのに。
音がすごく遠くへ飛んでいく。
吹いていてそれを実感します。

これを推奨したプロのオケプレイヤーに聞くと、
「そうでしょう、そうでしょう!
これをつけると、音の「キラキラ成分」が2階席の一番奥まで
綺麗に飛んでいくんですよ!」
「しかも、綺麗な音の成分だけが全然減衰せずに、
途中で落ちること無く、
一番奥の客席まで飛ぶんですよねぇ!」
とのこと。

もう、まさにその通りでした。
これはもう、原理なんて、わかりません。
作っている柳沢氏ですら
「理屈はわからないけど、すごくいいことだけは分かっている。」
とのこと。

また別のプロプレイヤーに聞くと、
「やっぱり楽器との相性はあるよ。
けど、それ以前に、これこそ「腕」が必要やね。
手助けするパーツではなく、
今の腕前を増強するパーツ、
って言った方が正しいかもね。」
とのこと。

う~ん。
俺はそこまで腕前がある、なんて
ぜーんぜん思ったことが無いけれど。

けれども、装着して吹いたら、
むちゃくちゃ音が伸びていく、
それは手元でもよ~く分かりました。

本番はさすがに2nd、しかもチャイコなので、
俺の音がどこまで?という懸念はあったのですが。

これまた手元の印象ですが。
自分で吹いた音が自分でしっかりわかる!
それも、ちゃんと客席往復してるのがわかる!

これ、ホント、本番で吹きながらビックリしてました。
そんな経験、初めてだったかも、なので。

結局「自然」のなせるワザなのかもしれませんね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ということで。
3点セットで笛に装着して使ってみたのですが。
今までの本番でなかったくらい、
手応えあり、な自分の演奏でした。
=上手い下手、じゃなく、今自分がナニを吹いているか、
が今まで以上にはっきり自覚できた、ってことです。

そして1つだけ、猛烈に後悔が・・・

こんなに効果が出るなら、前回、メタモルフォーゼンを吹いた時に
これ、装着してたら、あの時とは違って
猛烈に良い演奏出来たろうなぁ・・・・

と身勝手な夢を見る始末・・・トホホ。

どれか1点を選ぶなら、俺なら象牙かな。
あとの2つはある意味「人工的な増強しましたね」感があるのですが。
象牙は「自然に増強したですね」という感じが・・・

うーん。上手く表現できませんが・・・

一昔前ならば
「そんな改造パーツに頼らず、実力つけろ、実力あげろ」
ってなもんだったんでしょうが。

今や、なんとなくF-1同様に?
「良い改造品は良いもんだ。それで音が良くなるなら
使わない手はなかろ?」
というのが当たり前・・・

になってきたんですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最後に、そのお話で盛り上がったFMC社長さんのコメント。

「今まである意味名作品のコピーばっかりだったのが。
ようやく自分で考えられる余裕が出てきて。

「「どうやって良い音にしようか?あそこは改造したらどうなる?
ここは改造できるのか?」というのが
ここ10年、普通に考えられ、受け入れられるようになってきて。

「だからでしょうね。
こういう簡単なパーツでも音色が変わる、良い方に変わる、
ならば、やっぱり誰でも上手く演奏したい、って思うもんね。


まさにその通り。
結局の所、楽器のメーカー、材質、諸々あっても
「自分と合うかどうか」
「自分が気に入るかどうか」
ってことになるんだろうし、
それを決めるのは「音」ってことだろうし。

だから、こういう改造パーツ、
俺は色々と試してみるの、ありだろ、って思います。

この半年はサンキョウで試してみましたが。
今度はヨハネス・ハンミッヒで試してみようと思います。

また気が向いたらレポします。

ビバ・改造パーツ!!!

・・・・・・・・・でも、法律に触れては、ダメよ。。。


* ということで。

今週末はいよいよ「ワタクシ・生誕記念日」です。
これをご覧頂いた皆様、
記念日のお祝い品は1年365日24時間、
ずっと受け付けていますので、
よろしくお願いします~!

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 3

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い

この記事へのコメント

2016年08月28日 02:40
とっても詳しく面白く分かりやすく説明して下さってどうもありがとうございます!!!

最近楽器店でフルートパーツなるものをたまたま見かけて
「アレ!?フルートの改造パーツとかあるの!?」とカルチャーショックを受け
最近(同じく推定30~40年前位!?)のヤマハYFL‐23のタンポもボロボロのフルートを
ド下手ながらたま~に趣味で吹いてみているのですが。。。
象牙ワッシャーというパーツ・・・すっごく試してみたいです(>ー<*)
腕に左右なく(苦笑)音が良くなるような魔法のパーツがあったらなぁ~~~・・・ナンテ♪/(^o^)\

2年前のログにたまたま通りかかりのコメント
大変失礼いたしました!m(__)m f^^
2016年08月28日 09:51
>由美太サマ
ようこそお越し下さいました

おかげ様で、我ながら随分前に
こんなこと書いてたんだなぁ・・・
と、妙に感心したり。

象牙は「株式会社アトリエヤナギサワ」の「製品紹介」
で詳しく見る事が出来ますヨ。
その他のパーツも、楽器との「食い合わせ」は
あるようですが、ハマれば「おおおおお?」
ってなもんです。
興味がおありでしたらぜひお試しあれ。

また気が向いたら通りすがってくださいませ。
それでは~
2016年08月29日 10:59
親切ご丁寧にm(__)m^^・・・うたえもん様、返信を本当にどうもありがとうございます!!!(>▽<*)
象牙パーツ、この古~いフルートでも合うのかな~!?とそこが一番心配(笑)なので
検索してじっくり考えたいと思います(*´▽`*)
でも最近ネットでフルートがこんなに安い物からあるなんて。。。とそこにもカルチャーショックで f(#^.^#)
・・・1万円ほどの安~いフルートを試してみようか?と
そこも悩み中で(/ω\*)パ~ツか安フルートか・・・ウ~ン・・・
うたえもん様のブログはいつでも見れるように(o´艸`)ブログ村のお気に入りにいれさせて頂きましたm(__)m^0^
もちろん!応援してこそ~り過去ログを覗かせていただきますm(__)mどうか宜しくお願いいたしますm(__)m(*´▽`*)

この記事へのトラックバック