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zoom RSS 日本のゴシック・ミステリーと「笛」

<<   作成日時 : 2018/08/20 14:19   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

連日連夜の酷暑日だの猛暑日だの熱帯夜だの、
もういい加減暑いの勘弁してくれ、
と思いつつ、京の風物、送り火を拝んだ翌日から
あら不思議、朝晩はめっきり涼しくなって、
もうすぐ秋なのか?さすがの異常気象も
1200年も続く京の伝統にはかなわなかったか?
摩訶不思議なもんだ、と思う今日このごろ、
皆様いかがお過ごしでしょうか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まぁ、少しはマシになった、とは言っても
やっぱり連日30度は超えてるわけで。
でも朝晩は25度を下回る・・・・・

それって、オイラがガキンチョの頃は
それが普通の「暑い夏」だったと思うんですがねぇ。

たまーに、でも当時からおなじみの高温地帯、
即ち豊岡、多治見、桐生、そんなあたりで
「今日は34℃まで気温が上昇しました。暑いですねー。」
って「ブラウン管」の中の人がレポートして多様な記憶が。

「それ」が今や普通ですもんね。
北極は氷がドンドン無くなっていって、
シロクマとか、アザラシとか、狭い氷の上にひしめき合う・・・

いよいよ、温暖化が加速したかな?
異様な夏は「普通の夏」になるのかな?

そろそろこの辺で勘弁してほしいんだが・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ということで。
今日は、そんな夏のミステリー。

横溝正史の 悪魔が来たりて笛を吹く

の備忘です。

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これ、7月、TVドラマでやってたやつを録画して、
それを今になって見た、ってことなんですが。

ネタバレ?と言っても、もう充分有名だろうし。
でもバレたやんけ?ってお方には申し訳ない、としか。

なんでも、7月はBSプレミアムで横溝正史の特集月間だったそうで。
なので、予告を見た時は、最初は過去の映画のオンエアかな?
って思ってたんですが、これ、新作の2時間TVドラマ、だったんすね。
(そっか、2サスか?・・・?)

それも民放じゃ無いから、なおさら期待してました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

で。とっとと結果。見終わった結果。

さすが、国営放送局。
CMもないから、ずっと緊張感を維持したまま
2時間に収まって見られる、ってのがまずはめちゃGOODですね。

今や、民放で映画、ってマジ見る気しないもんね。
だって、仕方ないけど、CMってのが入っちゃうでしょ?
あれで緊迫感が途切れるんっすよね。

で、切れ目無しの2時間、しかも国営放送局。
結構リキ入れて制作した、とは聞いてましたが。
ホント、TVでやるのがもったいない?
いや、逆にTVのサイズだから濃度が濃い作品になった?

とにかく、見応えは充分でしたね。
セット、ロケ、そんなあたりも、さすがの放送局。
チンケなもので済ませたりはしてませんね。
でも、この手のミステリー、って
やっぱり「ホンモノ感」が結構重要かな、って思うんですよねえ。

ミステリーをTVで、ってのは、
ここ数年、最近立て続けに
A・クリスティの翻案/ジャポネスクバージョン?
が制作されてますが。
三谷氏の翻案はなかなか納得できるものでしたし、
開局記念、ってことで相当お金かけたな、って思います。
他方、他のやつは、確かに「警察もの」が得意なTV局だけあって、
やはりリキ入れてやってるなぁ、とは思ったのですが。
翻案にちょっと無理が?・・・って箇所も。

ちょっと脱線。
あちらはA・クリスティでしたが、こっちは
ニッポンを代表する探偵・金田一耕助のお話。

ワタシャ、ニッポンを代表する探偵、って
明智さんと金田一さんだろな、って思ってるのですが。

でも幼少のみぎり、中坊のころかなぁ。
A.クリスティは映画にもなったし(「ナイル殺人事件」)
結構ポアロを中心に漁って読んだのですが。

同時期、横溝正史はなぜかついていけなくて。
なんか、こう、人間関係を目一杯複雑にしてごまかして、ね?
って今思うともの凄い勘違いもしてて・・・
ま、なぜかとっつきにくくて読まなかった・・ってことなのですが。

大人になってよーくわかった気が。
しかも、このドラマ・悪魔が来たりて笛を吹くを見て、
なるほど、こりゃ、ガキの読む本じゃないわ、
ってヘンに1人納得。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

また、この悪魔が来たりて笛を吹くは、フルートが
結構重要なアイテムになっているのですが。

なんでも、このフルート、「テニスコートの庭を挟んだ」
お隣の「植松家」から聞こえてくる音色が、そもそもの
モチーフの一部になったのだ、とか。

へ?植松家?それって・・・
(その後、N響主席になった植松氏だったそうで!!!)

いや、そりゃともかく。
ナイル殺人事件と同時期だったかな?
この悪魔が来たりて笛を吹く、も映画になって。
でも原作読んで映画見ようって思ったのは
さっき書いた通り、クリスティだったわけですが。

いやいや、当時の映画・悪魔が来たりて笛を吹くの
「フルートの旋律」は、なぜか今でもよーく覚えています。

で、こないだのBSドラマでも、オリジナル曲を作って
演奏されてましたが・・・

いや、一瞬、これ、武満が書いたのかな?
って思ったくらい、「武満」っぽいな、って勝手に思ってましたが。

なるほど、話の終盤、この曲を演奏するのを見ている
金田一耕助がうろたえて
「最初からわかっていた、気付くべきだったのに!」と
慟哭するシーン・・・・・

うん、あれ、笛吹きじゃないと映像だけじゃ絶対ワカラントリックだわな。
いや、トリックじゃない、か。種明かしの一種、かな。

そう思って、なぜか今でも覚えている
昔の映画の時の曲も、よーく考えて見ると・・・・

なるほど、指2本なくても演奏できる!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ちなみに。これ。
wikiなどで詳述してるようですが。

実は横溝正史は何度も植松家に通い詰めて
フルートのことを教わったそうですが、
なぜか「左手」と「右手」とを間違えてしまったようで。

しかも後日増販された時?それか、何かのインタビューの時?
「いや〜、実はあれ、左と右と間違えてましてね。」
って言いつつ、喋ったこと(書いたこと)を読むと、
結局最後まで右と左と、ちゃんとわかってなかったのかなぁ?って。

それから。そうそう。
悪魔の笛。御父様が吹いていた笛。
これ、ゴールドなんですよね。

今じゃどのメーカーも、色んなタイプのゴールドを出してますし、
むしろシルバーが珍しくなってきているくらい、
だったりしますが。

中坊の時の映画化、なんでそこまで覚えてるの?
って考えたら、これ、確かムラマツのタイアップだったんですよね。

当時の国産ゴールド、と言えば、
やっぱりムラマツが群を抜いてたはず。
そして誰もが「上手くなって、上手くなって、そして行き着く先はゴールド」
って感覚だったはずだし。

で、バンドジャーナルだったかな?の後ろ表紙の全面カラー広告で、
ムラマツフルートが「この映画の笛は我が社ゴールドです」みたいな。

そういや、植松氏もムラマツユーザーだった・・・のでは?

ま、それはともかく。
時代設定(昭和・二次大戦後)を考えると、
そりゃ、ゴールドの笛を吹く「元貴族」、ってのはいかにもゴシックですなぁ。

今だったら・・・ゴールウェイあたりまでは「黄金の笛を吹く男」って
キャッチフレーズも「へぇぇ、さすがあああ!!!!」ってなりますが。
今じゃ、ね・・・俺ごときでも持ってるもんね。(と軽く自慢かっ?)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、肝心のお話。映像。
舞台となる館は和洋折衷・合体してる、っていう珍しいもの。
さすが国営放送!って思ったら、いやいや、それはさすがに無理だったみたいで。
ちゃんと実存してる洋館なんですってね。

それから、人間関係。
これこそ、映像化して一番分かりやすい部分でしょうね。
ガキのころ「人間関係でごまかしてる」って青くさく思ってたけど、
充分泥垢にまみれた大人になっちゃった今見たら、
そりゃ、これだけ淫乱なことをごちゃ混ぜにして書いてたら、
人間関係以前の部分で知らず知らずのうちに拒絶してた・・・

って、そんな純粋なボクちゃんじゃなかったけど。
確かになーんもしらん、青くさいガキが
文字だけでこの「インモラルの極み」な世界を想像して・追いかける、
なんて無理だわね。

で、そういった「インモラル」の数々。
(結局、T・ウッズと一緒で、セックス依存症だったのか?}
これを、民放でドラマ化した時は全部台詞等でごまかした、っていうけれど。
むしろ、BSとは言え、国営放送がそういうシーンを(当然モロじゃないけど)
何度も差し挟んで、絵としてみせる、という映像のこだわり?
そのシーンは結構普通なセックスシーンだったり、ある意味
「ソドムとゴモラ」並みの、でもなぜかぼやけた美しさ?を感じたり。

元貴族、インモラル・・・よくぞまぁ、隣から聞こえてきた笛が
そういう舞台設定と見事にマッチしたもんだわ。

ちなみに。これ、ネタ証しの「補助」として、
作曲家に曲を書いてもらって
それを挿絵にするつもりだったのだ、とか。

でも、頼まれた人が「左手2本ないんじゃ曲にならない」って言われて、
初めて「右手と左手の設定を間違えていた」ことに気がついたのだ、とか。
でも作品の連載は半ばを過ぎていたので、今さらなぁ・・・ってオチだったらしい。

今出版されてる本では、ちゃんと入れ替えてあるんだろうか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

それから。これもまた、国営放送局ならでは、なんでしょうが。
よくぞまぁ、これだけ上手く俳優をあてはめたもんだ、って
結構関心しましたねぇ。

金田一耕助がなかなか映像化されない、
されても中途半端にしかされない、ってのは、
やっぱり「古谷一行」の金田一が
あまりにも鮮烈に擦り込みされてるからなんだろな、って思ってたんですよねぇ。

渥美清、片岡鶴太郎、稲垣吾郎、池松壮亮・・・確かに芸達者なんだけど、
どうしても「古谷一行」と脳内比較しちゃうんですよね。

でも、今回の吉岡秀隆版の金田一耕助。

これ、結構はまり役じゃ、ね?
なんか、こう、なよっちい、っていうか、ふら〜、ってしてる、っていうか。
そこまで男前じゃなし、頭もキレッキレ、って感じじゃないけれど。

ま、あえて言えば、コロンボタイプ、かな?
横溝正史の描いた金田一耕助、
ってそんな感じ・印象なんですよね。

シャーロックホームズのようにシャキンとしてるでなく、
ポアロのように、めっさプライド高い、ってわけでなく。

そんな、得も言えぬ「なよ〜」ってした感じが
吉岡秀隆版の金田一耕助にはよく出てたなぁ、と。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

見ながら思ってたら・・・
エンドロールが終わった後のあれ。

もしかして、今度は年末にスペシャルドラマ第2弾決定!とかなんですかね?
そろそろ古谷一行版に代わるのが出てきてもおかしくないだろうし。

そういや、ポアロだって、P・ユスチノフがめっさはまり役、って思ってたけど、
最近、ケネス・ブラナーが新バージョンで出てきて、これもオモロソー、だし。

やっぱり、時代とともに「はまり役」の役者さんが演じる、
ってのもなかなかいいもんだ、と。

そんなこんな、で真夏のミステリー。
映画もいいけれど、こういう良質なTVドラマで見る、ってのも
なかなかなもんだ、と思いつつ。

やっぱり本を読む時間がなかなかない今日この頃、
またまたTVでやってくれへんかなぁ・・・

そんな、手抜きな事、考えたりしてます。ふふ。

ちなみに。
オリジナル曲の楽譜、って
出版されへんのかなぁ。。。

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