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zoom RSS 當る亥歳・吉例顔見世興行〜東西合同大歌舞伎/高麗屋さんの襲名披露!

<<   作成日時 : 2018/11/19 15:55   >>

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さて、11月も半ばを過ぎて後半、
ともなればいよいよ朝晩はひんやりして、
でもって紅葉本番・・・なはずなんだけど、
なぜか未だに10月頃の天気な感じがするせいか、
はたまた、気温の乱高下のせいか、
俺も含めて「ノドがねぇ〜」って人が
妙に増えてる気がする今日この頃、
皆様いかがお過ごしでしょうか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

俺はと言えば。
先々週終わった あまおけの本番 の衝撃と
先週の突然の別れと出会い を経て
ようやく落ち着いたせいか?
本番前のドーピングが切れてきたせいか?
ご多分に漏れず、やっぱりノドがなんだかなぁ・・・
って感じなんですが。

そんなさなか、今年も行って参りました。
京都南座、ご存じ冬の風物詩、顔見世!

・・・って、よく考えたらまだ11月。
でも、あまおけの本番も終わり、年賀状の手配もして、
世間様はハロウィーンが終わるやいなや
完璧にクリスマスモード、
でも、店頭に冬物が並んでも
なぜか「季節じゃないよね−」って思ったり。

早い話、すっかり季節感が崩壊してしまったワタクシ。

そんな中、11月なのに、顔見世?!

っていうのが。
京都南座。2〜3年程前ですかね?
舞台装置等の作り替えもあって、
いったん劇場を閉館して
(その時は歌舞練場での公演で、それはそれで
めっちゃ舞台が近くて興奮しましたが)、
リニューアルオープン・・・

したやいなや、京都市の検査が肺って
「耐震工事が必要です」とのお達し。

だもんで、去年は急遽ロームシアター京都・メインホール
での顔見世公演でしたが・・・

やっぱりちょっと「箱」がよろしくなかったようで。

でもって。
松竹さん、必死で工事したんだろな。
(って工事は工事やさんがしたんだろけど。)

噂じゃもう1年ロームシアター(ゲッ)ってことだったけど、
なんとか突貫工事?で耐震工事を完成させて、
晴れて目出度く、11月に再?リニューアルオープン、
と相成った次第。

しかもっ!
実は、今年は南座の場所で歌舞伎が舞われて400年?
そしてなんといっても高麗屋さんの三代揃っての襲名披露!

そりゃ、突貫工事でもなんでもやるわな。
(でもそのあおりで、ホントなら12月にやる当団公演が
11月になってしまった。。。ロームさん、ちょっと考えましょうよ・・・)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そんなこんなで、めでたさてんこ盛り!

なので、今年の顔見世は2カ月連続襲名披露、ってことに
相成った次第。だそうです。

でも、やっぱり華やぐし、目出度いことこの上なし、ですよねぇ。
なんでも、開場式には沢山の歌舞伎役者さんが集まって
(集団で新感線移動?車内販売大変だったろうに・・・?!)
その後、南座から八坂さんまで、数百メートルしかない道を
お練りしたわけですが、そこになんと1万5千人!

さすがに、よー行かんかったわ。
お練りが始まる5〜6時間も前から
場所取りでスゴイ人だった、って言うモンね。

そんな「新・南座」さん。
それはそれは、とっても綺麗になり、立派になって、
もうびっくり。

でも、ピッカピカの新品!って感じじゃなくって、
外観はスッキリした印象ですが、
見事に周囲に溶け込んだ風情。

聞けば、1度骨組みを残して全部バラして(外して・壊して)、
骨組みを耐震用に補強して、最後にもう一度全部をつけ直した、
ってことだそうですが。
1F客席はフルフラットになる、っていうし。
これから歌舞伎以外でも色んなイベントがあるんだろな。

って、実は 俺のアマオケの企画で、新南座で演奏会!
って話もあぶくのように浮かんだのですが、
使用料を聞いて・・・・・あっけなくはじけて飛んで。
まぁ、民間施設だし、しゃあないよね、アハハハハ・・・・

まぁ、そんなこんなで、季節感がすっかり崩壊したなか、
先日行って参りました!
今日はその舞台の備忘です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

當る亥歳
〜 吉例顔見世興行・東西合同大歌舞伎 
 二代目 松本白鸚/十代目 松本幸四郎/八代目 市川染五郎     
  襲名披露公演


いやいや。
三代揃っての同時襲名披露、ってのは
なかなか無いんじゃないでしょうか?
高麗屋さんもただただ、目出度いばかりですよね。

俺もカミさんに連れられて歌舞伎に行くようになったから、
すでに20年近く?も見てることになるんだろうけれど。
白鸚さん、つまり先代幸四郎さん、と言えば、
やっぱり男前で、大河ドラマの呂宋助左衛門の印象が
すっげー、あるんですよね。

それと屋根の上。ミュージカル。

歌舞伎の役者さんなのに、随分と色んなお芝居に挑戦してる
そしてどれもハイレベル、って印象だったんですよねぇ。

それがとうとう、「御祖父様」になって、白鸚を襲名する日を
見る事が出来るとは!

そして、新・幸四郎クン。
彼も「染ちゃん」の頃は、ただただやんちゃで、
でも入れ物だけは「チョー上物」ときて。
でもお芝居は・・・って印象が強かったのですが。

そんな彼の口から「ウチのせがれ」という台詞を聞く日が
来るとは!

さらに、その「せがれ」の新・染五郎クン。
彼は初お目見えですが、血統の良さってのが
どうしてもプレッシャーになるんだろうけれど。
(彼、13歳?!)
いやいや、やっぱり血筋ってのはあるもんだ、って思いましたねぇ。

そんなこんな、の、11月の顔見世。
演目はこんなんでした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(1) 寿曽我対面

これはもう、顔見世の定番、ってやつなんでしょうね。
さすがに疎い俺でも、ここまで何度も見れば
ある程度番付を見なくてもあらすじは分かります。

今回、工藤に仁左衛門さん、十郎に孝太郎クン、でもって五郎にラブリン。

ラブリンと言えば!
歌舞練場でも見たけど。
紀香ちゃん。もっと近くで見られた!(といっても遠目だけど)
いやいや、やっぱり綺麗わ〜。
めっさ、綺麗わ〜。
シュッと背が高いけど、さすがにモデルさん?!
着物着てても、めちゃ綺麗。

ちうか、やっぱり「美女」のオーラが
もうロビー中にプンプン。

でも、後援回のお仕事なのかなあ?
しっかり、かいがいしく「お勤め」をしてる。
ニコニコ、めっさ綺麗な笑顔で対応してる。

うーん。マジ近くに行って
「応援してます!」って握手したくなったり、
写真とりたくなったり。

あ、いやいや、でもここは南座、歌舞伎の舞台。
そんなことしちゃ、かえって迷惑だよねー。

女性週刊誌なんかが面白おかしく書くけど、
紀香ちゃん、一生懸命にやってるんだし、
あんなの作り話やんね?
ますます頑張ってねー。

って、そういや舞台の話なんだった。

この曽我対面、色々見たのは先の通りですが。
やっぱり一発目にやる、ってのは
ある意味「箱を温める」ってのもあると思うんですよね。

その意味で、今回は仁左衛門さんが睨みを利かせて、
一気に箱を引き締める、という印象でした。

十郎・五郎のお二人さんも、
役を自分に引き寄せて、それはなかなか重厚なお芝居。

ただ、俺としちゃ、曽我対面って
どうしても勘九郎クンの襲名披露が強烈すぎて・・・

あの時、俺が見に行く1週間前くらい?に
あの不幸ごとがあって。

でも自分の襲名披露!穴を開けるわけにもいかず。

そんな中での、号泣号泣、また号泣の口上があって、
そして兄弟で十郎・五郎を演じた曽我対面。

あれなんかは、ホント「その日のため」に
「宛て書きしたの?」って言いたくなるくらい
強烈で感動した舞台だったんですよねぇ。

だから、どうしても・・・ね。
でも、ここまで見る回数重ねると、ある意味オペラのような。
演出は基本一緒だけど、歌手が違う、オケが違う、
ってだけで、若々しいモーツァルトもあれば、
重厚なモーツァルトもある、ってなもんでしょうか。

とにかく、最初の一幕。充分引き締まった舞台でした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(2) 口上

でもって、今回はここで口上。
幕が開いたら・・・あれ?あれ?・・・・たったの5人?
時間の都合?なんでやろ?
でも、高麗屋の3人の両側には藤十郎さんと仁左衛門さん。
そりゃ、このお二人が両脇を固めていたら
それでもう充分、なんではありますが・・・

事実上、藤十郎さんは司会みたいなもんで、
いつもの「突っ込み」役は仁左衛門さん1人だけ。

でもやっぱり大役者、空気を読んで見事にまとめるのは
ここでも一緒。

口上の中でさすがに白鸚さんについては
「ワタクシが申し上げるのも畏れ多いこと」と笑いながらするっと終わって。

次に「新・幸四郎クン」の紹介の時に・・・
そうそう、そういえばそんな大事故あったよなぁ。
歌舞伎座で演技中誤って奈落に落ちて
生死の境をさまよって?
で、戻ってリハビリし始めたけど、もう一度舞台に立てるのか?
と周囲の心配の目をよそに、
とうとう復活、そして新・幸四郎としてのお披露目!

そりゃ、役者さん一同、そして高麗屋さん、何より安堵したことでしょう。

俺も、彼が染ちゃんのころは、ホント、マジかっちょえー、
入れ物、チョー上等、だけど、お芝居がなんかチャラくね?・・・

って思ってたのですが・・・
(この続きはあとで。)

ただ、改めて。彼の口から「ウチのせがれが」って台詞を聞くとは!
彼もアラフォー世代だっけ?
だから、丁度いいタイミングでの襲名になった、って思いました。

親父さんみたいに、って言われるのは
イヤかもしんないけれど。
TVや映画、舞台など、色々と経験をつんで
良い役者さんになってほしいな、と。
ついつい、これから応援しちゃおうかな?と思ったり。

そして新・染五郎クン。
学校1カ月休んで京都に来た、って?ありがたいねぇ。
でも、その若さでもはや堂々とした雰囲気、オーラは
高麗屋さんのDNAなのかな。

いつか俺がトシとった時、舞台上の染五郎クンをみて
「昔は・・・」って言える日がくるのかなぁ。

とまぁ、そんなこんな、で淡々と口上が終わり・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(3) 勧進帳

ご存じ、勧進帳。
親子、だけじゃなく、御祖父様、御父様、お孫様・・・と
3世代で演じる勧進帳って、
歌舞伎の歴史ではなかったことだ、とか?

いやいや、むかーしの記録がないだけでは?
とも思わなくもないですが。

これがまた気合いの入った良い舞台でした。

高麗屋さんで勧進帳といえば。
先代・幸四郎さんの弁慶、ってのがすっげーインパクトあったのですが。
その先代幸四郎さんが、白鸚さんになって、今度は富樫の側に。

そして新・染五郎クンが、「いかにも」なハマリ具合で
義経を静かに、でも高貴に演じてて。

そしてなによりびっくり!感動したのが、
新・幸四郎クン。

主君を守りつつ、富樫に立ち向かうそのさま。
まるで我が子を守る父親、そして乗り越えるべき
自分の父と真正面から対峙して・・・

そんな姿を1人勝手に重ねて見たら、
そりゃもう、何と言っても幸四郎クンの芝居が
めちゃ鬼気迫ってて。

え?こんなごつい芝居が出来ルンや?!って
正直驚きましたモン。

この勧進帳も数回は見たはずなのですが、
今回のが結構印象に残っていきそうな、
そんな予感を抱いた、迫力ある勧進帳でした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(4) 雁のたより

で、最後の出し物がこれ。
すっかり熱くなった小屋を、最後は緊張ほぐして・・・
って趣向なのでしょうか。

最初、「これ、どんな話?」ってカミさんに聞いても
「よく知らない」と。だからよっぽど珍しいのかな?と。

あらすじ読んでも「愛の妙薬」みたいな話か?
と思ってたのですが。

なんとびっくり、まるで「吉本新喜劇」!

あらすじ・・・って言うほどのものでもなく、
他愛もないお話ですが。

若殿様が綺麗な妾を連れて有馬温泉に。
でもこの妾さん、お家の事情で姫様だったのが廓に実を落とし、
そこで若殿に身請けられたはいいけれど、侍なんて大嫌い、
全然若殿にも見向きもしない・・・

そんな中、若殿の趣向でちょっとしたゲームが始まって
妾さんに「お前の気に入った男にこれを差し出してみ?」と。
で、妾さんは困らせてやろうと「この宿の裏の髪やさんの旦那」
って指名したから、一同大焦り。

で、この髪やの旦那。見たくれはイマイチし、うだつもあがらず、
「そんな高貴な所へは」と尻込みしてたのを、若殿に嵌められて
いじめられて・・・

でもその最中、ふとしたことで、その旦那さんはもとは武家の出で
許嫁の人がいたけれど、なくなくその目の前から消え去って・・・

で、その許嫁が若殿さんの妾さんだった、という、
最後は「あなたが!?」「ああ、嬉しやうれしや!」っていう、
いや、マジで吉本新喜劇かよっ!?って思うあらすじ、
なんではありました。

ここでは鴈治郎さんが主役の旦那さんなんですが・・・
いわゆる「カメオ」出演?
お客に「仁左衛門さん」が登場!

で、ここでの鴈治郎さんとの
丁々発止のやりとりが、もうなかなかのもんで。

実は「口上」があっさり終わったし、ツッコミもなかったし、
ふ〜ん・・・で終わってたのが・・・・

実はこのシーンが「裏・口上」だったか?みたいな感じで
なかなか笑わせてもらいましたねぇ。

「京都南座・顔見世・高麗屋さんの襲名披露に行って来ましてなぁ!」とか。

「そういや、新・幸四郎さん、なんや、最近は
あんまし夜の街に連れてってくれまへんなぁ。」とか。

しかも何回も舞台袖の方に向かって
「そろそろ連れてっておくんなまし〜」
「もうそろそろ行きましょうやぁ〜」
「・・・あかん、返事あらへん・・・」

「いやいや、今回は息子さんも連れてきてはるさかいに、
あまり夜の街を徘徊でけへんそうでんねやわ。」だの。

きっと舞台袖?楽屋?で噴き出すような台詞の応酬。

仁左衛門さん、空気を一気に引き締めるのもすごいけど、
こうやって、浪速言葉でその場の空気を一気に「お笑い」にしたり、
緊張をほどいたりする、ってのも超一流品、って思うんですよねぇ。

だからかー、ここで出番があるからかー。
だから、口上では感動の話を繰り広げておいて、
こういうくだけたシーンで、「実は幸四郎クン、夜の祇園は・・・ガハゲヘゴホ」
みたいなツッコミ、オトシで、客席を沸かせる、と。

いっや〜、上手いっ!

で、肝心のお芝居?ですが。
とにもかくにも、なかなか上演されないけれど
(けど、書いたのは三代目?歌右衛門さんで、発表してるのはペンネーム、だとか?)
歌舞伎の世界でも、吉本新喜劇があったのか、
いや、オペラだけじゃなく、新喜劇にも繋がる要素があったのか?
と、、そこかいっ!って突っ込まれそうな所に、
妙に感動と笑いを覚えました。はい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ということで。
11月だけど、今年は「1回目」の顔見世、堪能してまいりました。
来月は「2回目」の顔見世。楽しみです。

そして再び「南座」そのもの。

夜の部だったので
(当然だけど)終わって出てみたら、
すっきりした夜空に半月が。
そして柔らかくライトアップされた南座。

照明デザイナーの石井氏は
白に特に気を配った、のだそうですが。

んもう、見事!
思い切り観光名所のキラキラ・ド派手な照明でなく、
しんみりと、落ち着いた、でもほんのり暖かい、
心が安まるようなライティング。

それがまた周囲の風景・風情と溶け合って、
見上げれば華やかな招き、
そして更にその上には綺麗な半月。

あぁ、歌舞伎のあるニッポン、っていいなー。

ついつい、ガラにも無いそんなことを考えた
顔見世、でした。

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