庭園の「美」に浸る

「明日の最高気温は今日の最高気温に比べて
5度低くなって25度の予想です。充分ご注意下さい。」
というお天気メールが届いても、
数年前は「そしたら今日は真夏日かいっ?!」
「5度下がって25度、ってそれでも充分暑いんじゃいっ!」
と思ってたのに、慣れとは恐ろしいモノで、
今やそんなお天気メールを見ても
なーんとも感じなくなった自分が鈍感になってしまっただけなのか、
はたまた、もはやこの国には春と秋が無くなったのか、
と嘆いてしまいたい今日この頃、
皆様いかがお過ごしでしょうか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

いや、ですね。
そりゃ、ですね。

やっぱりニッポン人としちゃ。
この四季が移ろいゆく美しさ、海から山まで
多種多様な幸が最初から存在してる、
地理歴史学的にも希有な存在、
とNHKで自慢するほどもある
ニッポンに生を授かりながら、
今や暑いか寒いか、どっちかだけ
(涼しいとか暖かい、という語句が消滅擦る日も近いか?)
という、この天気、いやさ、天候異変と言うべきこの状況。

もはやそんな時代、
俺が知っている普通というものは
俺の周りから、職場から、オケから、社会生活から、
どんどんこぼれ落ちているに違いない。

ということで。
そんなこんなな日々、見頃なネタでナニですが。
「10連休」の初め頃、
いつものようにカミさんに連れられて
「美の鑑賞」のために、
近くの大社、松尾大社に出かけてきました。

この時期に松尾大社?

この松尾大社さん、ってとても綺麗な庭園を
持っていらっしゃる、ということ。

そしてある日カミさんが言いました。

「毎年お参りや節分などには行ってるけれど。
あそこにある庭園、実はめっさ美しいニッポンの美、
って聞いたことがあるので、1度見てみたい。」

で、俺。
「へ?庭園?なんかオモロそう・・・」
「でもいつ頃行く?真夏は暑いし、真冬は詣で客ですごいことになってるし。。。」
で、カミさん。
「今(4月中旬)ぐらいなら結構すいてない?」

ということで、いつも通りの展開。
またまたカミさんのお供、ってことで、
2人で近場の石庭ってやつ、見た来ましたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なのでその備忘・・・なんですが、まぁ、
この1カ月ほど色々ネタもあったり、なんかして、ね。

なのでお出かけしたのは「10連休ちう!」という、
なんとも微妙な時期なんではありました。

・・・とは言いながら。
松尾さん、って実は自宅からすぐの駅から電車で2駅。
松尾大社駅を降りれば、目の前に第1のどでかい朱色の
大鳥居が。

なのでその気になれば
実はいつでも行ける場所だったのですが・・・

ホレ、観光地でよく聞く「あるある」。
もう京都なんかそこら中「観光地」だらけだし。
なので、京都市民が一番京都の観光地のことを知らない、
とかね。
京都市民は京都タワーにのぼったことが無い、とかね。

松尾さんもそんな手合いか?と思ってたのですが。
10連休という、ありがたくも、かしこくも、
おめでたい中、カミさんとお休みが合致したので、
ふら~り、と出かけた次第。

お出かけしたのは連休前半だったので、
天気はハッキリ言って良くなかったのですが。
まぁ、曇天で、雨は降ってなかったけれど、
いつ降ってもおかしくない、しかも時々霧雨、
って感じでしたが。

かえってそれが庭園の趣、いにしえを
「綺麗に」映し出している、そんなある意味
絶好の鑑賞日より、なんではありました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

改めて。
松尾さん。松尾大社。
むかーしから名前だけは聞いていたのですが。
お正月もカミさんはお仕事もあるし、
チョー有名だから、きっともんのすんごい人手に違いない・・・
そうおもって、結婚当初は全然足が向かずだったのですが。

ふと「そういや、二駅で行けるしすぐそこだし、
元旦、召し上がり物を頂く前に気持ち新たに出かけてみない?」
と行って見て、はや10年数年?(干支は一巡はしたが、二巡はしていない?)

カミさんが
「ここの庭園見てみたい。綺麗だっていうし。」
と言い始めて。

んで、とうとう庭園見た、ってわけです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

松尾さん。
ま、きょうび、神社仏閣でもHPを出す時代。
なのでどんな神社なのかはHPみりゃわかりますが・・・

改めて見て、び「つ」くり!
やっぱこういうのは「生」で見るモンですね。

ということで。ちょびっと危険がヤバいか?と思いつつおでかけしたら、
当日の天気の都合も、10連休、ってのもあったんでしょね。

駅を降りて一歩出て鳥居を見たら、んもう、人はガラガラ。
午前中だった、霧雨だった、ってのあったのかもしらんが。
ともあれ、ガラガラ。

ということで。サクサクと歩みを進めて、まずはちゃんとご挨拶。
「どうか、職場とオケと、から、悪しきモノを追い払って下さい。」って
結構しつこくお願いしてた。
(ふっと顔を上げたら、お参りの済んだカミさんが
ちょっと外にそれてずっと待っててくれたみたい。プチ・はずかし。。。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そしていよいよメインイベント。庭園鑑賞、です。

・・・ン?有料?でもひとり500円、デスカー。
まあワンコインで美を体験できるってのはいいことですわな。

庭園。「松風園三庭」というのだそうで。

えっ?!これ、ずっと昔からあったんじゃなくって、
むしろ最近?昭和50年に完成された庭園だった、とのこと。
なーんだ。道理で、「昔から」の割りにはそこそこ綺麗だと思った・・・

でも最初に足を踏み入れた「曲水の庭」は、
例え昭和50年完成「作品」と言われても・・・
いやいや、これ、作品・・・なの?
いやー、やっぱり「作られた」庭だし「作品」なのかな。

確かに川がゆるゆる、ゆ~るゆる、と極楽状態に入ってるのが印象的ですが、
そこの歓迎の看板には「このたびはありがとうございます。どうぞゆっくりお楽しみ下さい。」
って言ってたような気が。それはそれでチト違う気も(笑)

ともあれ。
やっぱり大昔ではないにせよ、江戸の頃にはすでに
存在してたのとちゃうん?と思うくらいに、風情があって、
それでも古びた感じもあって・・・
でも、これも昭和50年作、だ、とか。てっきりそういうつくりなのだ、って思っていました。
(重森美玲氏の「作品」なんだってね。造園業、ってある、あの線上のお仕事、かな?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2つめの庭園「上古の庭」。
なんでも、この庭が、飛鳥時代より昔からある、
すぐ裏山の頂きにあったとされる松尾神社の原型をイメージしたのだ、とか。
ふーん、でかい岩と小さい(と言ってもデカい)岩と、が寄り添うようにしてるのは、
夫婦仲を表したものなんですってね。

確かに、白砂の上に石、いや、岩がドカーン、ドカーンと置いてあるだけのように
最初は見えてしまいますが。
その庭の前に立って、「ぼーーーーーーーーーーーーー」としてると、
なにやらありがたいオーラが降ってきた感じが。

このあたりで、雨はすっかり上がって(でも曇天はそのまんまですが)、
尚更空気が澄んで(心持ち?)、すっきりした庭の感じでしたね、

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、ここで一瞬ティーブレイク。
っていうか、3つの庭の真ん中のゾーン?
え、何か展覧会やってるの?
「いやいや、ホンマはね、最初にこの建物の中見てもろてから、
全部を順番に歩いて回った方がいいんですわな。」ときたもんだ。

ということで。
上古の庭のすぐ隣にポツンとある、4畳半ほどの広さ、でも暗がり
も広さを感じる部屋でしたが・・・
あった! その部屋。
ホント、小っちゃい部屋でしたが・・・

でも松尾大社を調べて出土した物品が展示してあり、
ほほー、ってのも結構ありましたねぇ。

昔の、木彫りの神様。
やっぱり余りにも古いし地中に埋まってた、ってことで
結構損壊が激しいけれど、けど、多分これじゃね?
みたいな説明書きもちゃんとしてあって。

ふーん、こんなに沢山の神様を祀ってたのかぁ。
んで、なるほど「先」にこれを見てたら、
例え庭園が昭和に出来たものだ、と知っても、
余計に深く、庭園の「空気」を吸えたんだろ・・・かね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして最後は3つめの庭園。
「蓬莱の庭」。

なんでも、これは鎌倉時代のイメージなのだ、とか。
鎌倉時代に流行した蓬莱思想、っていうんですか?
不老不死の仙界のお話?
でもって、源頼朝も深く尊信してて、色々と寄進もしてたそうで・・・

へぇ、京の中心からすれば、随分と僻地だろうに。
でも結構頻繁にお参りに来てた、って?

以後、武門の尊信は明治までずっと続いていたのだ、とか。
で、この庭園は鎌倉時代の形式にのっとって、
回遊式なのだ、とか。

でも案の定、こういう所にある「池」には「鯉」というのがたらふく存在してて。
ちょっと水際に立つと、そこら中から来るわ来るわ・・・
で、「ちょっとあんたあっち行ってて」「あんたこそじゃまやん」
ってな感じで死に物狂いで口を広げてエサを待つ・・・

条件反射、ってやつですな。
まるで「鯉使い」。

ごめんよ、俺、今日はお金ナシで、エサ買ってないのよ。
さっきの人がたらふくばらまいてたじゃん?

・・・で、かがんでみたらなおさら必死に
「なんかちょーだい!」の沢山の口!
おかげで、結構口の中・奥の方まで見えたり(した気がした!)。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まぁ、そんなこんな、で小一時間。
アッという真の庭園巡りではありましたが。

これ、ここに来るまでずっと昔に出来たものだ
、とばかり思ってたのですが。
昭和50年だとは知らず・・・

でもやっぱり造園師、って言うンでしょうか?
松尾さんのこともよく調べて、また時代の形式もちゃんと踏襲してて。
周囲の松尾さんの建物の邪魔もせず。

時間こそは短かったけれど、
なんだか、そこにすっと佇むだけで心が清められる、
そんな半日なんではありました。

* さて、来週は、いや、次の日曜日は俺のいる(仕切る!) 
あまおけ の本番。心清らかに・・・やらない?イヤだ?
でもみんなで清らかにならないと、オモロク無いよ・・・・

さて、どうなりますやら。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック