その服、どこの?

さて、暦の上では9月だけど、
もう随分以前から9月もまだ夏なんではあるけれど、
9月に入って、さすがに朝晩の風は涼しくなった、
と思いきや、台風連発のせい?
涼しかったのはほんのちょっと、
再び熱帯夜とか、猛暑日とかが連日発生して
もう日本の四季とか言ってる場合じゃ
ないんじゃね?と思わざるを得ない今日この頃、
皆様いかがお過ごしでしょうか。

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いや~、すっかり着物とか浴衣とかは
着なくなったけれど。
ちょっと近くでの花火大会、ってのも
すっかり廃れてしまって。

なんでも一時期事故が続発して挙げ句中止になって、
なおさらデカい大会に人が集まり、
その分、警備員さんも沢山必要になり、
やがて人件費が圧迫して
花火大会そのものが赤字になって
中止になって、
ますますデカい大会に人が集まり・・・

な、ネガティブスパイラルなんだとか。

そんなあつーい夏。
実はキライじゃないけれど、
やっぱり「ううむ」ってなってしまうんっすよね。
しかも、齢を重ねるごとに
重力に負けていくわが体型。

冬場だと色々と着飾って楽しめるのに、
真夏はモロ体型が出ちゃうもんね。
それこそ着物だとそうでもないんだろうけれど、
いくらなんでもそれで出社、って市長じゃないんだし。

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ということで。
先週末の夜、またまた(いつも通り?!)
カミさんのお供で「美術展」に行って参りました。
今日はその備忘です。

行って来たのはこれ!

「ドレス・コード?-着る人達のゲーム」

これ、なかなか見応えのある内容でした。
ファッション、西洋史に「アマレベル」で興味のある俺としちゃ、
なかなかなモンでしたね。

そしてなにより「夜間開館」!
これがめちゃ素晴らしい!

場所は京都国立近代美術館。
実はこのゾーンは市が文化ゾーンとして
色々と整備してまして。
平安神宮もあれば(たまに)お世話になるロームシアター京都とか。
綺麗にリニューアルされた動物園もあれば市立美術館ももうすぐリニューアルオープン。
なんで水族館が個々じゃ無い場所なんだろ、とは思いつつ。

でもいかな京とは言え、東京とは違ってやっぱり田舎町。
田舎の夜は早い。
だから夜間開館、ってやってはいたけれど、
確か今までは展示会によりけり?
しかも開館してても8時には閉館。
だから、仕事が終わってダッシュで行っても
1時間半も見られたら良い方で。。。

そういう時に限って、
もっとじっくり見たいよー!って内容なのですが。

それがなんと、今回は夜の9時まで開館。
そりゃ人件費とか光熱費とかの関係もあるんだろうけれど。
コンサートホールがあって、市立美術館もあって、動物園もあれば、
全体で、週末だけでも9時まで明るくして
そこそこの賑わいがあればオモロイのになー、
って余計なことを考えてしまいました。

* オマケに、台風接近中のはずなのに、
気温はあっても、風が意外と?涼しくて。(湿気て無くって。)
なので、なおさら好印象でした。

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でだ。本題。

最初はこの展覧会、単に服飾の歴史を歩む、
ってことなのかな?と思ったのですが。
いやいや、どうして。
なかなか見る側に挑戦するかのような内容でしたね~。

そもそも今日来ているあなたの服。
それはどうやって選びましたか?
気分?目的?それとも?

そして服を着るということは
服を着た自分が見られる、ということ。

それはドレス・コード、という名前のゲーム?
もっと「着ること」に関心を持ってみてはどう?

そんな挑戦を受けているかのような
美術展でしたね。
そんな展覧会、13のキーワードで纏めていました。

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最初は、いきなり「ボロ切れのヴィーナス」。
ここでは「裸で出歩いちゃいけないの?」という第1のワード。
うーん。そりゃそうだろうけれど、でも・・・

次は、イメージ通りの中世フランスの「ドレス」。
高貴な人の立ち居振る舞いは服で示される?
「高貴な振る舞いをしなければならない?」

その横には、もう俺にとって大好物な
スーツの数々。古い順かと思ったらそうじゃなく。
レディーススーツも一緒にあって。
イッセイミヤケだって、2015年の「作品」があったり。
ここでは「組織のルールを守らなければならない?」

そだねー。会社員はスーツ、学生は学生服・・・
フォームが決まっている中でいかに差別化・区別化するか・・・
そこが「選ぶ側」の「眼」なんだろか。
そして「それを見る側」が「どう捉えるか」jなんだろか。

そして「働かざる者着るべからず?」
ここでは、今やすっかり普通のアイテムとなった
デニム・ジーンズの数々。
やっぱり、J・ガリアーノは(タブーな人種差別をしてしまったけれど)
もの凄い天才なんだ、とまざまざと見せつけられた気分。
たかがデニムなのに・・・それを!ブラカップ?
うへー。なんか、よーわからんけど、見てて
気持ちがとろける?セクシー?いや、すごいわ。これ。

「生き残りをかけて戦わなければならない?」のゾーンでは、
なんと、J・P=ゴルチエの「浴衣」!
これがまためちゃカワイイというか、ステキというか。
でも迷彩柄。でも思い切りアリちゃうか?
これ着て花火大会でも行けば、それはもう!

他にもトレンチコートが現代風になったら、とか。
ここでもJ・ガリアーノの「迷彩柄のドレス」とか。
いや、ホンマ、天才ってこういう人なんだろね。

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さて、サクサク行きましょう。

次は「見極める目を持たなければならない?」
ここでは今や当たり前?の、ファッションブランドロゴとデザインの関係。
もう一人の天才。
先日惜しくも逝ってしまった、カール・ラガーフェルドのフェンディ。
フェンディのロゴタイプとロゴマーク、これが
胸・ショルダーのラインに施されているのが
なんとも美しい。ロゴが全然邪魔していない、というか、
一目でフェンディーよん!?というわかりやすさ。
でも全然古びていないそのデザイン。
じゃ、ロゴって、必要なのかしら?ロゴがないと真贋がわからない?
・・・うーん・・・

「教養は身につけなければならない?」
これは記憶に新しい、数年前のルイヴィトンのバッグ。
あの、ダヴィンチとか、ゴーギャンや、ピカソの有名絵画を「あしらった」
バッグの数々。
「いやーん、すてきー」と言うだけで身につけて、
でも「その絵のこと、知ってる?」って聞かれて、答えられないと・・・

「服は意志を持って選ばないと行けない?」
多分?ここが今回の展覧会の頂点?
もう、すばり、ココ・シャネルの世界。
いわゆるシャネルスーツの数々。
そしてなにより驚いたのが、
さすがに経年劣化はしているけれど、
マドモアゼルのデザインが今でも全然古びていない、
立派なスーツとして通用するだろうこと。
そして、林立するシャネルスーツの中に、
マドモアゼルのデザインと、ラガーフェルドのデザインと、
が混立してる、ってこと。
そしてその両方が見事に融和している様!
正直、あまりの素晴らしさに鳥肌もの、でした!

そしてそこにはコム・デ・ギャルソンも!
川久保玲のそれはもう筆舌に尽くしがたい
挑戦的な服飾。
(本展覧会のポスターに使われたアレです。)
もうボキャ貧の俺には表現のしようがない、というか・・・
リアルクローズとはほど遠いんだろうけれど。
少女アニメがあんなに大胆にプリントされた「キモノ」?「ドレス」?

これもまた「意志を持って」着るべき服、なんでしょうね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

次のあたりから写真が増えるのですが・・・
「他人の目を気にしなければならない?」
ここでは、ワンフレームに16枚のポートレート写真が。
それぞれ、定点観測的に、1箇所で約1~2時間、
道行く人を撮影している・・・・だけなのですが。

例えば、写っている全員が同じ紙袋を持っている、とか。
銀座で全員キモノ、ってのはわかるけれど。
ルイヴィトンのロゴマークが入ったものを身につけている人、とか。

これ、1日かがりじゃ無く、ほんの数時間「だけ」のお話。
そっか。俺なんかおへそ曲がりだから「他人と一緒はイヤだ」
と思いつつ、思わず「そういう罠」におちいっているのかも。

「大人の言うことを聞いてはいけない?」
ここでは、マーロン・ブランドの革ジャンに象徴される「反抗」?
マックウィーンの革ジャン(大脱走)なんかもカッコよかったけど。
イージー・ライダー!
ありましたなー。社会・体制に反抗する若者の象徴?
そんな感じの革ジャン。
他にも、いわゆる「絶滅危惧種」な「暴走族」の服装や、
「絶滅種」の「レディース」の服装のスナップショットが
壁一面に。
この写真は全部日本のものだったと思うけれど。
70年代以降、こうも自由闊達に方向性のないまま
様々な方向に「反抗の象徴」的に「服」が使われていたのね・・・

「誰もがファッショナブルである?」
さて、そろそろ展覧会も佳境。
ここでは今や普通(昔から普通)だと思うんだけど。
色んなブランドの服を組み合わせて自分なりのファッションを楽しむ、
それって普通じゃ無いのかなあ・・・
とも思いましたが。
ここまでの流れを振り返ると、そのチョイス自体が
また問われることになるのかな?と、ふと背筋が寒くなったり。

「与えよ、さらば与えられん?」
うーん。ここはいわゆる現代アート?フィルム(映像)作品?
全編見てたら約30分とか、で通り過ぎたけど。
でも、服。着るモノ。3.11の後の衝撃を元に制作した、
って解説にはあったけれど。
1.17の阪神淡路でもあったけれど。
ボランティアと称して、あたかも服を送ってあげる、という体裁で、
でも開けて見たら「ボロ」ばかり・・・
ふと、そんなこと、思い出したなぁ。。。

「ファッションは終わりの無いゲームである?」
ここが最後のセッション(?)。
ここでは色んな人々の1日?寝起きから日中、帰宅、ベッドに入る、
までを、「寝起きの人々」などのひとくくりの中でランダムに
白黒写真で見せている・・・そんな部屋(展示)。

確かに、人形抱いたまんま「ふあー」と起きて。
抱いてた人形はこんなんで。
で、今日は友達と食事にでかけて、
帰ってきて「ふあー」と床に入る・・・

ただそれだけ。
それだけなんだけど。
確かに起きた時にナニを選ぶか、行動中どうするのか、
帰ってきてそれを解く時の感じとか。
見ようによっちゃ、ゲームなのかな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そんなこんなで気がついたら、かっきり?2時間未満。
最初に書いたように、夜間開館だったので、
なにがよかった、って
まずは ジジばば がウロチョロ、ざわざわしてなかったこと。
そして文字通り人が殆どいなかったので、
どの作品もたっぷり・文字通り頭の先から足の先まで
じっくり見る事が出来たこと、
でしたねー。

でもあえて残念と言えば、あともう1時間欲しかったー。
フィルム作品は全部見たかったー。
ってくらいかな。

見終わって。
カミさんと外に出たら、
台風接近のせい?逆に雲がなくって、
半月の右下に明るい点が。
(後で調べたら木星だったらしい!惑星・・・オケ・・・ううむ)

吹いている風も適度に乾燥した涼しいそよ風で。
本当に気持ちよく「ファッション」を堪能できた2時間でした。

で、最後に残った、突きつけられた「Q」

「ドレス・コード?」・・・・・・

だれが、いつ。どういう理由で、どんな目的で、決めたんだろ?
なんで無意識のうちに従ってるんだろ?
・・・なんか、じんわりと余韻の残る展覧会でした。








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