上野星矢フルートライブ&オンラインハイブリッドコンサート を聞いて(その1)

時と世界には可逆性はないんだよ、
とは冬月副司令のお言葉。
なんだかんだと振り返ってみれば
やっぱり2/3月からの新コロ騒動が
ネガティブに印象的だったこの1年。

思えば学生時分からン十年オーケストラ、
ってのを「趣味」でやってきて、
ついぞ数年前には責任者にまでなってしまって、
でもここまで長い期間オケから
離れるの、ってめちゃ久しぶり?

大災害の時に必ず言われますが。
「もう前の時代には戻れない」とか。
「「普通」の意味が変わってくる」とか。
でも結局ホントに変わったのかよ?
と言いたくなるも、こんどばかりは
本当に変わっちゃうんだろうな。

でも俺の上の連中がヘンにしがみついている限り
(って人のせいにしちゃいけないんだー)
それを考えると俺だって、いや俺の方が、
とますます自惚れる今日この頃。

また一つ、「めでたく」齢を重ねてしまいました。
親父はもう20年以上前、ある日ある朝突然に
旅立ちましたが、母親はホントに元気でなにより。
そしてこんな俺と20年以上も一緒に過ごしてくれた
カミさんにも心から感謝するしか。

なんだか、こう、俺らしくないしおらしい話?(笑)
ですが。
ようやく、人生の折り返し点?
いやいや、最近は周回コース(3周くらい)が当たり前、
だったら、まだ1周目をおわったあたりか?

なんであれ、齢ここにいたって、もうこれ以上はええわ、
ただ単に「普通」が欲しい、ほっといてくれ、
ってなもんで。仕事もオケも「普通」がええなー。
ただただ、それを願うのみ。です。


そんなこんな、な、俺様の祝日を祝って(んなワキャない)。
斬新?なコンサートが先週行われたので
今日はその備忘。

コンサートは

上野星矢フルートライブ&オンラインハイブリッドコンサート

そう、今1人で、いや、彼の仲間とともに時代の先端を
突っ切ろうとしているフルーティストの上野クン。
マムシの斎藤道三ではないが。
「ヤツから目を離すでないぞ」な存在の(俺にとって)星矢クン。

いや、どうしてもクン、って書いてしまって、ゴメンナサイ。
(って本人が見てるわけでもないだろけど。失礼!)

これ、新コロの時代にあって、いわゆる「ソーシャルディスタンス(SD)」
がどーしたこーした、って言われてますよね。
でも舞台芸術ではSDを守ることと舞台を成立させることは矛盾した行為。
舞台芸術なんて、リハーサル、練習の時から完璧に「3密」だもんね。

だから俺のあまおけだって3月からずーっと活動停止中、今年いっぱい
続くンじゃ、ね?みたいな感じなのですが。

* でもプロオケはやっぱり「それで食べざるをえない」ってことで、
6月から徐々に再起動し始めてるようですが・・・

あ、ちょびっと脱線。

だからまず現時点で「今まで通り」のオケは無理。お客さんを客席総数の半分に
したところで、舞台上でブルックナーの8番なんて、SD的に無理無理、むりぃ!
(号泣)

でも、客席を半分(以上)間引いて、舞台上が1人(ピアノ伴奏あり)なら?
それならできるんじゃね?

という意図(かどうかは知りませんが)で、多分新コロ騒動で自粛「要請」
が続いて、それが解除されて、多分一番最初に「ライブコンサート」を
行ったんじゃないのかな?彼?

* いや、まぁ(ガッコのセンパイの)ジャズTbのTommyさんが
「自粛?なんやそれ?」みたいに、飄々とライブハウスで演奏してるのは
知っていましたが・・・

まずはその彼の勇気に心からの敬意を。
普通、思っても実行・・・なかなかできへんよね?
それも新コロ相手に?

そしてこの「ハイブリッド」なるもの・・・・
え?要するに舞台中継とちゃうのん?
と最初は思っていたのですが。

ほら、自粛直後にあちこちのオケで「無観客演奏会」とかでネット配信してたけど。
あれも質的にものすごいばらつきがあって。
ましてや、素人さん(って俺もそうだけど)の「無観客演奏会」なんて、
ただでさえも「自己満足・自己チュー」な「アマオケ活動」の「自己満足」ばかりが
クローズアップされて、俺は正直「キショイだけ」=良くないイメージが拡散するだけ
って思ってたのですが。

プロオケだって、無観客はいいけれど。
それ無料配信・・・もありがたいし、
大フィルなんて、27万回線?が接続?
つまりワンステージのお客さんが27万人?

それはそれで新しい境地を生み出しそうですが・・・

やはり演奏が終わって「ぺこり」をしても、なーんもない、ただの静寂・・・
そして「無料」配信。
なんか、自分達の作る芸術を「たたき売り」してませんか?って
違和感はあったんですよねぇ。

やはり、スポーツと舞台芸術は、プレイヤーとお客さんと、があって初めて成立するんだ、
と強く思ってた所だったんですね。
だからそこには当然「対価」が発生してもおかしくないし、
発生してしかるべき、って思ってたので・・・

で、やっぱり脱線しちゃったので改めて。
このハイブリッド。
ソロライブステージをネット配信する、という意味でのハイブリッドなんでしょうが。
それなら、松竹オペラ(メットの映画館上映)と何がちゃうん?って
思いつつ、でも星矢クンの音色は、数年前京都で生音聞いてぶっとんで、
それ以来、チャンスがあれば・・・と思ってたから、どうしても聞いて見たかったんですよねー。

でも警戒態勢が解かれたとは言え、会場はお隣のイシン国・・・・
ちょっとなぁ・・・数字を操作してる疑惑もある、っていうし。
ホントに「ゼロ」なのか?って、やっぱりイシンと新コロはコワイし・・・

なもんで、ワタシャネットチケットをゲットしたのですが。

まず、きちんと「お金を取る」。これ、重要だと思います。
オケもいつまでも無料配信してたら、「無料で見られるものなんだ」と
自らの価値を下げてしまうんじゃね?と、とっても「???」だったので。
やはり「対価」を支払ってこそ「享受」できる「精神的な栄養素」でしょ?
文芸もスポーツ観戦も。
まずそこをちゃんと踏まえてるのがすごいなー、と。

そして実際聞いて見て二度ビックリ。
ほら、やっぱり素人さんとか、プロでも自室で自撮りってのも見ましたが、
どうしても画質・音質が・・・だなー、って思ってたのですが。

これが「ハイブリッド」を成立させる重要な要素だったんでしょうね。
ハイレゾではないはずなのに、普通のmp3のはずなのに。
臨場感が半端ない。もうN響アワーみたいな、もの凄い臨場感。
そして画像もきちんとした画像。
髭の一本も見えない、つるつるした星矢クンの肌(彼、髭剃ったことあるのかな?)まで
キレーに映り込んでる。女子にはもう言うことなし?
カメラアングルも2つ(全景と側面ソリストアップ)あって。

そこまでそろったら、もうあとは充分堪能。
ホント、ライブ会場がサロン的な小ホールだったので、
なおさら自分が客席にいる気分で、ってのは
こういうことを言うンだろうな、と。

ライブだと「その場の空気を共有できる」という得がたい無形文化財を手に入れられて。
それこそがライブの醍醐味だと思いますが。

ネットだと、ライブでは絶対見えない、ソリストのアップ、手の動き、構え、
その他諸々がよーく見えます。ベンキョになります。

* いつも行きつけの楽器屋さんでのライブだったので、
今度今回のライブの仕組みきいてみよっと。

しかも「お得」なことに。
このライブは1部が約1時間で3部制。
(これだけでももの凄いこと!)
で、ライブチケットは各部ごとに買わなきゃダメだけど
(当然、その対価は「経験度のデカさ」ですわな。)
ネットチケットの場合はライブ1部あたりの¥よりも安くて、
しかも3部全部を1週間堪能できる、という
出血大サービス?

おかげで、3部それぞれ3回も聞いてしまいましたよー。
でも、そか!通信料が!!!と1回目を終えて
ようやく気が付いて。
2回目以降は自宅の回線で。
でも、いわゆるテレワークのお供、でずっと聞いていて。
それがまた心地良い、というかなんちゅうか。

星矢クンの音は、前に京都で聞いた「元気、元気、もう元気ですー!」
という若さがちょぴり取れて?「お元気ですか?」的に柔和になってた感じが。
そして不思議なんだけど。
なぜか彼の音色を聞いたら「俺もあのレベル目指して(ってなれっこないって)」
と感じて、思わず笛を手にしちゃうんですよね。
いや、人の笛の音聞いて、俺もー!と思うのは、彼と弟@オケの2人くらい?

そうそう、そしてもう一つ大切な要素が。
それは内門氏のピアノ。昨今、フルートがキンキンしてて、
それに負けまいとピアノを殴るような・・・そんなリサイタルを
時々見かけますが・・・
又は「ワタシャただのコレペティでして。」みたいな・・・

いやいや、そうじゃないっしょ?伴奏ピアノ、というと響がアレですが。
彼のピアノはあるときは寄り添って、あるときは2人で調和して・・・
この呼吸が絶妙、特にハンガリー田園とかで強く思ってたら・・・

なーんだ、やっぱりそういう「仲」だったのな。
いいなー、幼なじみって。

そんなこんなで、繊細でハートウォームな音楽を
「あなたのお宅で」楽しめる、と。
家のTVに繋げば、もうリサイタル中継そのもの?!

そんなコンサートをあえて「この時期」に開催した
上野星矢クンと、それを実現してみせたドルチェ楽器さんの勇気には
心からの敬意を!

と書きまくってしまったら、肝心の印象を書く時間が無くなってしまった。
ちゃんと覚えてるカナ?いや、あれだけ印象に残るリサイタル×3を3回も
堪能したんだし、大丈夫だろ・・・って、言えるかどうかアブナイ
お年頃になってきたのよのお・・・

うーん。頑張って・来週につづく。

(でも、基調は「素晴らしいソロリサイタル」だったですよ!、ということで。
あー、ボキャ貧だ。もっと言葉での表現も覚えなきゃ。)