悪・悪徳~副社長・副大統領~支えるもの・・・?

とうとういつの間にか冬が過ぎつつ、
春が来つつある、らしい、というこの時期なのに、
気温の乱高下が激しすぎて、
正直今はいつなのか、
春なのか冬なのか、そういや雪は全然降ってないぞ、
でも暦を見たらもう3月ヤンけ?
一体全体世界はどうなる、と
恐れおののく今日この頃、
皆様いかがお過ごしでしょうか。

思えば。去年末には見いだされていた、という
例のコロナ。新型コロナウィルス。covid-19。
生まれた・見いだされた場所が悪かった?
当該国行政府の忖度に加え、世界機構まで忖度。
そのうち、「これが、これがですね、いわゆるひとつ、
ひとつのインパウンドさまさま、というわけであるものと
了承している次第なのであります。」と言い出して
見て見ぬ振り?をしていた行政府のおかげで、
とうとう我が国でもアウトブレイク前夜?

それどころか、メリケンさんの方が、
マブ達のドナルドくんは「大丈夫、ダーイジョウブ」、
って選挙に使いそうなのを脇に置いて置いて、
専門家(組織=日本にはない)がさっさと
「我々は楽観的ではない。アウトブレイクも近い。」
と警告を発して・・・発したのに・・・

もはや手遅れ?
しかもこの後に及んで世界機構は
「かの国の対処・封じ込めに学ぶべし」とか
訳わからんこと言い出してるし。

国賓で来る事が無くなった途端、事実上の全面渡航禁止?
おかげで、関空から京に至るラインでどっぷり「ニーハオ」さんが
姿を消して。
そりゃ、嵐山などの風光明媚な「ニッポン・ジャポネ」な観光名所は
落ち着きを取り戻し、
「ああ、そういえば昭和から平成に変わった頃までは
土日もこんな感じで落ち着いてたよな~」と思ってみたり。

でも他方インパウンドドップリな状況となった我が国。
あちこちで強烈な悲鳴が。
それにお隣のもうすぐレッドチームさんも
例によって?この機も捉えて?なんか訳ワカラン因縁つけてくるし。

いや、政治がどう、とか、ナニか目的がアルに違いない、
とかよりも先に、お互い自分の国でのブレイクをどうにかしましょうよ?
って思わないのかな・・・

ま、こっちもアレがアレだけに、そう思われてもシャアないのかな?

とまぁ、そんなこんなで、世間はすっかり自粛ムード。
というより、もはや自粛圧力ムード。

そろそろ気がつく人は気がつき始めているけれど。
それこそその系統の人が大好きなお言葉=「自己責任」を
今こそ声高に叫ばないのかな?

確かに、急に「屋内イベント=コンサート等の自粛「要請」」「だけ」
を政府声明で発信した・・・のはいいけれど。

野田秀樹氏の声明文だったかな?

スポーツは屋外で(屋内でも)無観客試合をしても成立するからいいけれど、
文化・芸術は「お客様」がいないと成立しないジャンルのはず。

今、思いついたようにBPOのデジタルコンサートホールよろしく、
「無料で」演奏会配信をしているようですが。
これ、いつまでも「無料」ってわけにもいかんでしょ。
それに、デジタル配信するにしても、やっぱり「リアルで」舞台上にいる人々は
客席と一体となって「1つの芸術」を創造・再生するんだから。
その一部がごっそりなくなったら、もはや芸術としては成立せんだろうに。

だからこそ、目一杯の準備・警戒を舞台上も客席も一体となって行って、
それこそ「自己責任」で開催する、お出かけする、を決めて、
そうやってコンサート、文化イベントもそろそろ再開してほしい・・・

そう思う今日このごろ。

3.11の時など「音楽の力」ってリキんでた人々。
今のこの空気感・世間の様相から、必要なのはやはりライブパフォーマンスでは?

そりゃ、covid-19が絶対悪で、撲滅又は少なくとも封じ込めされなければ
ならない、ってのは猛烈に賛成なんだけど。

うーん。

そんな難しいことを自粛圧力ムードの中、家でゴロゴロするのもナニだし、
ってことで、録画しておいた映画を見たわけですが・・・

見たのがまたコワイ映画でした。

見た映画はこれ!

「VICE」

これBS有料映画チャンネルでのオンエアだったのですが。
冒頭、案内人が「ブラックコメディですね」と。

「へ?」俺は久しぶりにpowerfulなポリティクス映画かな?
と思ってたので猛烈に肩すかしな案内でしたが。

見終わって、なるほどねー、確かにブラックコメディといえばそうだわな、と。

もう去年公開の映画だし、
今更粗筋なんてネタばれもどうでもいいだろうけれどさー。

いやいや。まずタイトルが上手い。
「VICE」だけだと、「悪」「悪徳」になるところ、
この後ろに「President」を付けると「副社長」「副大統領」って意味にもなる、と。

そう、このお話。映画。
ビックリしたけど、まだ存命中?の「ディック・チェイニー」その人に焦点を当てた映画。
しかも「誉める・たたえる・けなす」のどれでもなく。
そこは「見た人のご想像に一任します」ってスタンスかな。
ただただ、単純に、70年代~00年代のアメリカで起こったことを中心に、
それと並行して、ディック・チェイニーがどういう活動・生き方をしてきたか、
を「淡々と」述べていっただけ・・・

っちゃあそれまでなんだろうけれど。

淡々と描かれるそれが、全部「今」に繋がる「悪」ではないの?
一番エゲツナイのは、ブッシュ政権(息子のほう)が仕掛けたイラク戦争。
当時も言われてたけど、要するにチェイニーの私利私欲剥き出しで、大統領を「操って」
仕掛けただけの戦争だった、と改めて明示する点。
ところどころで「妄想」?がフラッシュ的に入るけれど(そこがある意味この映画の弱い部分?)。
レストランで「フルコース」を頼む、チェイニーとその「一味」。
そのメニューの皮肉さときたら、また。いや、皮肉じゃなしに、それが全部事実なんだ、
と判れば、空恐ろしいとしか。

その下ごしらえの「湾岸戦争」とか「ハリバートン」とか・・・?
共和党大統領が次々と替わるなか、ニクソン~ブッシュ(息子)の時代まで
何らかの形で政策に関与して、しかもそれが現在まで傷として残っている
「悪」が殆ど・・・

改めて並べてみたら、まさに「VICE」ではないのっ?!

この映画のタイトル?も、もしかしてダブルミーニング?
VICEはチェイニーその人・・・だけでなく、チェイニーを支えた夫人もまたVICEだった?
「大統領なんて所詮能なしの政治のコマよ。あんたが上手く動かせばそれでいいんじゃない?」
みたいなことを耳元でささやく・・・

そもそもパッとせず、荒くれで飲んだくれだった青年チェイニーに惚れられたはいいけれど、
余りの酷さに一喝をくれてやる・・・その後、チェイニーは生まれ変わったように?
政治の世界にドップリはまっていって。
当然そこには奥方も常に同伴。そして「アドバイス」の数々・・・

これもまたVICEなんじゃなかろうか?

イラク戦争の真実は今や常識と言われてるけど、
「ホントにホントなの?」という内容までもが
「ホントにホントだよ~ん」というカメラの語り口。

それを思うとただただ、恐ろしいばかりですが。

もう少し話を追っかけると。

最初はラムズフェルドの下で「政治の裏」を学んで、
それに結構「ピー」な発言まで繰り広げて。
そして共和党政権で重責も務めて、ホワイトハウスにも入ったのに・・・
でも民主党政権に代わってしまって、必然的に「さよならDC」になって、
その後「彼は稼いだ財産で余勢を送りましたとさ」という感じで
「エンドロール」が始まった・・・と見せつつも。
そこで再び9.11、そしてブッシュの執拗な副大統領就任への要請。

本人は劇中では迷っていたけれど、これは本当に迷っていたのかな?と。
それより恐ろしいのが奥様だったという印象。
だって、台詞にはなかったけれど、ここまで来たら
「副大統領」というのは国家ナンバー2,そしてナンバー1がアンポンタンなら
事実上ナンバー2がこの偉大な国を仕切ることが出来る、でも責任は
全部ナンバー1が背負うことが定められている・・・

めっさおいしいやん?と考えたんじゃなかろうか・・・
とすら邪推してしまいましたねぇ。

そして法律も総動員して、事実上チェイニーは法律よりも上に立つことができる、
みたいな解釈を導き出して、チームを組んで、事実上
イラク戦争、対アルカイダ・テロ戦を仕掛けていって。
総参謀総長のパウエルすら説き伏せて(彼は最後まで「真実」に懐疑的だった)、
全部上手く入って見入りはウハウハ。

でもその後、米軍の暴挙などがどんどん明るみに出て、最後は「証拠はなかったっすよ~」
でオシマイ。で、その尻拭いは、自分の政治の師匠のはずの「ラムズフェルド」の
格下げ・追放?でも自分は「副大統領だもんねー。大統領と国に忠誠を尽くしただけだもんねー」
ときたもんだ。

・・・と書くと、やっぱりpowerfulな
ポリティクス映画かな?と思うでしょうが。
久しくそんな映画やTVドラマも見てなかったし。
(大統領の陰謀、みたいなん。)

残念だったのが。
コメディータッチにしたのだったら、ちょっとブレてたカナ?
最初「9.11」の緊迫したシーンから始まるので、
これは結構王道に、ある意味告発する、政治映画か?
と思ったのですが。
(このシーンに出てくるラムズフェルド、ライスなども「見事」な外観!)

なんか、途中で「この時のやりとりをシェークスピア風にしたら」って
実際演技させてみたり。

心臓の鼓動をドアップで見せてみたり。
コメディに徹するなら、もう少しやり方があったか、と思うんだけど。
C・ベイルがここまで熱演するなら、やはり「政治ドラマ」で
作り上げてみて欲しかったなあ。

コメディという衣を着せることで、
ナニかを緩和しようとしたのかな。

もっとリアルフィルムが出るのか?と思ったけれど、そうでもなし。
ただ家庭・家族思いだったんだろうな、というのが
感じられた感じられたのが救いかも。
「娘がレズビアンということは絶対に言及するな。
それが副大統領を受ける条件だ。」みたいなんとか。

で、結局見終わって、正直印象に残ったのは、
C・ベイルの「なりきり度」だったのですが。
(もっと9.11が中心軸になっていれば、又はチェイニーの
半伝記映画であればわかりやすかった?)

こうやってボンヤリ整理すると、
だんだん背筋が・・・

もうさすがに現役引退だけど、
彼が今のトランプ政権の中枢にいたならば?
ラムズフェルドと一緒にタッグを組んでいたならば?

・・・その恐ろしさ、実はD・ムーアの「華氏119」と
セットで見たら、背筋が寒くなるような気がしましたねぇ。

ということで、「華氏119」のお話はまたこんど。

いや~、責任は一切取らず、権力だけを振りかざす・・・
こんなにコワイことはないんやね。

我が身に置き換えて、ホント、痛感しました。
色々と気をつけなきゃ、ね。



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