The Day of Resurrection

今日は5月の第2週だというのに、
早くも真夏日?でもこないだは
20℃前後だったような日もあったはずなのに、
こうも気温が狂うと
ただでさえも季節を彩る様々な行事が
順番に中止になっている、っちうのに、
ますます「今、何月?」と叫ばざるを得ない今日この頃、
皆様いかがお過ごしでしょうか?

俺は、デブになる、っちうのに、
ついつい和菓子で季節を味わったりしてるのですが・・・

桜餅、柏餅、ちまき、ぼた餅、おまけに甘酒・・・
ちゃんと味わってるのに、全然季節感がない!

それもこれも、やっぱりcovid-19のせいだ!
桜?街中、桜並木を車で通り過ぎるだけ?
そういや会社の別部署の「お隣さん」には
随分立派な桜の木々があるのですが、
今年は「テレワーク」とやらで、
その部署に用事があって出かけた時は
すでに葉桜状態。

また、有名な通りでも、
今年は異人さんが全然いないので
めちゃ普通に歩けて眺めることが出来た夜桜も、
やっぱりテレワークとやらのせいで、
ほんの数回見ただけでオシマイ。

で、こういう時に限って
天気がめちゃええんですよねぇ。

ゴールデンウィーク、いやさ
ステイホーム週間?

そら、俺はいつもカミさんが物販やってるので
家にいること自体はそう変わらないし、
その間に衣替えしたりとか、で結構時間は潰れるけれど。

でも今年はなんというか・・・
街に出ても店はほぼシャッター通り状態。
いやいや、ロックダウンという「命令」をせずとも
自然と「ほぼロックダウン」というのは
日本人らしい?天晴れ、と思う一方、
電車のホームに降りてみれば
殆ど人気が無い状態。
でも祝日の真っ昼間・・・・

車掌さんが交代時に「今の電車、結局終点で降りたの53人だったわ。」
って、おい?数えられる程かいな?
そんな現実にどんどん気は滅入るばかり。

顔本などで「去年の今日を思い出しましょう」
ってのが勝手に出てくるけれど。
それを見たら、「去年はこんなに沢山いたのに」と
ついつい遠くを見る目、
そして襲う虚無感。

やっぱり21世紀はパンデミックとの闘いなんだ、
と誰が行ったか忘れたけれど。
パンデミックが契機となって、世界が大きく変わる。
今はまさにそのまっただ中なのかも。
それに。よーく考えたら、
21世紀になったら、って、
もう21世紀になって20年、1世紀分の1/5が過ぎてる、
ってことですよねぇ。

あらゆる物事には始まりがあり終わりがある、とも
聞くけれど。

パックスアメリカーナな時代はそろそろ終わるんだろうか?
終わった時、世界はどうなるんだろね?

スタートレックのように、
宇宙との往来も普通になるとともに。
地球人類の性差別・人種差別が一切なくなる・・・

ま、そんな簡単にはいかんだろうけれど、
もしそうなるとすれば、ガラガラポンになるしか・・・

ということで、新コロシリーズ?
先週は「アンドロメダ病原体」のインプレッションでしたが。

今日の備忘ネタはそれよりもっとエゲツナイ?
聞けば「アンドロメダ病原体」の「元ネタ」にもなった、
という、日本を代表するSF作家、小松左京の
「復活の日」の記憶、です。

いやいや、最初は武漢で大晦日に不思議な肺炎が生じて、
ってのを聞いても「遠い場所で、中国のまた摩訶不思議なことが原因で
SARSみたいなんでも発生したのかな?」
という程度にしか思ってなかったのですが。

やがて年が明けて1月に入って、
急に武漢で流行の兆しが。
それからやや遅れて?
なぜか?韓国でも流行りだして?・・・

でも欧米諸国は「アジアで流行ってる地域的な流行病」って捉え方?
明らかに中国より、としか思えないWHOの首脳陣も
「これはパンデミックになんかなるわきゃないさ」
みたいな声明だしたり。

アメリカ大統領だって、
あんなの最新の医療体制を誇る我が国だったら
赤子の手をひねるようなもんだ、
ドップリ安心しとけや、
みたいな軽々しい声明を出していたのに。

日本だって、豪華客船で発症が確認されても、
「船内」ということで船ごと隔離しとけば大丈夫、
みたいな感じだったと思うのですが。。。

このあたり、まだ1~2月のころのお話ね。
つまり、まだ今から2~3カ月前の話なんだけど。。。

それが、たった1カ月たって、どうよ?
武漢では都市封鎖、自国民を非難させたはいいけれど、
一便あたり数名の罹患者が確認されて・・・

その頃、WHOはまだ「パンデミックじゃない、つうとるやろがいっ!」
みたいな声明出してたけど、世界的には「中国からの入国は
気をつけた方が・・・」という態度。
だったのに、日本はインパウンド欲しさに、春慶節の中国人大移動を
ほぼそのまんまスルーパスで入国させて。

この頃にはすでに来日した中国人が「今中国に帰りたくない。恐ろしい。」
と言っていたのに・・・

そこから先は、まるで教科書通りの拡散?(なの?)
水の中に一滴墨汁を垂らしたら、あっという間に
水が真っ黒に・・・いや、灰色か・・・

まるでそんな感じで、あちこちで罹患者発生、
そして豪語してたアメリカが今や世界一の被害国。
大統領のあの大風呂敷は何だったんだ?と
他国民でも突っ込みたくなる悲惨な状況。

ヨーロッパでも同じくロックダウンの荒らし。

でも国・地域によって差があるのは、
緊急事態宣言の発出が数日違うだけ、ってこと?
週末前に発出した国はまだマシだったけど、
週明けに発出した国は「時既に遅し」・・・

とりあえず、ウィルスの分離には成功したけれど、
未だに治療薬、治療法は見つからず。
だいたい1年はかかるもんだって?・・・・

とまぁ、こういう状況を振り返って、
ふと頭をよぎったのが「復活の日」だったんですねぇ。

これ、生意気にも中学生の頃に原作読みまして。
当時は(時代がばれる?)終末思想が大流行、
それに乗ったわけではないのでしょうが、
小松左京の「日本沈没」が大ヒット、大流行。

で、俺はと言えば。例のおへそ曲がりで。
「今更日本沈没を見てもなぁ。でも小松左京は面白そうだし、
他に何かないのかな?」という思いがあって。

他方、全然関係無いけれど、
クラシック・バーンスタイン、にドはまりし始めてた
青くさい俺。
ちょうどその頃、マーラーの「復活」を「レコード(!)」で聞いて
猛烈に感動して。

そういや、聖書でも「復活」ってのが結構大切なアイテムだったっけ。

そんなこんながかき混ざって「復活の日」を読んだのですが。

青くさい中坊には、あまりにも強烈な内容。
読んでる途中とか、読み終えてからしばらく、は
あまりのショックに(マジで)なかなか寝られなかった程。

もう知ってる人は知ってると思いますが。
この小説のストーリーが、
今目の前で・世界中で繰り広げられているパンデミック騒動の
「一番エゲツナイバージョン」ってわけですわ。

米ソ冷戦まっただ中。
アメリカの探査衛星が地球に帰ってきたときに
付着していた未知の細胞を研究するウチ、
とんでもないウィルス(実はウィルスではない)を見つけて。
でもこれを生物兵器に使おう、と研究してたら
真逆の猛毒性のウィルスができちゃった・・・

あまりにも恐ろしいから、
開発した研究者は他国の細菌学の権威にそれを渡して、
そのウィルス=MM-88に対抗できるワクチンの
開発を依頼、又は共同開発、と思って、
国に逆らって密かにそれを渡そうとした・・・

でも相手が実はCIAを名乗るギャング?
「これは金になる」ということで強奪したはいいけれど、
折しも現場(アルプス山中・真冬)は悪天候。
でも極秘の飛行で、しかもレーダーに捉えにくくするため
チャチい軽飛行機でアルプス越えをはかってたのに・・・

あ~あ、低飛行すぎて山地に激突、機体は大破、
乗せていたMM-88は、現場検証だの報道機関だの、
沢山の人に踏みにじられてバラバラに。

そしてその人達の足の裏についたまんま下山した先は
イタリア北部。

やがて春が来て、散布されたMM-88と一緒に
雪解け水がやっぱりイタリア、そして東に北に、と流れ出して。

イタリア。北部。ミラノ。大都市。
そこからフランス、ドイツ、イギリス、と航空網・電鉄で
広くヨーロッパ中、人の往来がある。
フランス、イギリス、そこからは無数に飛行機がアメリカに飛んでいく。

そして。
カザフスタンでいきなり牛が大量死する事件が起こったかと思うと、
いきなりイタリア北部で幼児が突然死、それも大量に、
という謎の疾患の大流行が発生。
症状が「インフルエンザ」に似ているので、「イタリア風邪」
ということで最初はなすがまま、対応もインフルエンザ用の
ワクチンを使う程度・・・

でも流行は収まらない。
やがて、ヨーロッパ経由でアメリカ、アフリカ、
また東欧経由でソビエト、中国、そしてやがては日本に。

季節は冬の終わりから春、そして夏へと。
インフルなら活動は収まるはずなのに、ますます猛毒化して
秋の終わりには地球を覆い尽くすパンデミック。
そして致死率100%、という恐ろしい病原体に。

当然、医療崩壊はとっくにすぎて。
それでも最後の最後まで生き残った科学者達は原因を突き止めようとして、
ようやく「中性子」にあてると無毒状態になる・・・

ということが分かったのは、人類が滅びる本の少し前。

で、地球は「1回」死んで。

でもこのMM-88、極寒の地では活発化しないので、
南極の各国観測隊は無事に生き残った・・・はいいけれど、
全体合わせて約1万人、そしてその中で女性はほんの数名。

種の保存はよっ?と会議してるウチに、またまたトンデモな情報が。

世界が「あったならば」ノーベル賞間違いなし、の
地震予知に成功した日本人(吉住)が、近くアメリカで
大地震が起こる、と。(原作は東部だったけれど、映画はアラスカだっけ?逆?)

で、それがどーした?と聞かれて
「地震で原爆発射基地からの反応がなければ原爆攻撃をソビエトから受けた、
とコンピューターが自動判断して、自動反撃に打って出る。」
「それを察知したソビエトも自動で迎撃するシステムを稼働させている。」

で、なんだかんだあって、結局装置停止に間に合わず、
目の前で原爆の打ち合いになってしまって・・・
地球は「2回目」の死を迎えた、と。。。

でもこの先が、小松左京の示した「灯り」なんだろか、ね。
映画ではやっぱサスペンス強調で、南極基地にも原爆が降り注いだかのようになっているけれど、
原作では南極には一発も撃ち込まれなかった、さすがに両国とも
最後の良心があって、南極探検隊にだけは砲弾を向けていなかった、
というめっちゃ皮肉の効いた設定に。

そんな中、数年をかけて、ワシントンから吉住が南極(チリ最南端)に「歩いて」
戻ってきて、お話はオシマイ。
でも人類創世とは違い、すでに遺産はあちこちにあるから、
人類が復活する日はそう遠くないだろう、
という、ほんのりした灯り。

長々、ざらり、と書いたけれど。
このパンデミック、世界が対峙するより先に医療崩壊がさっさと起こって、
結局だれもが「なんで死んじゃったのか」わからずに逝ってしまう、
というお話。

今世界を覆っているcovid-19ですが。
これが仮に「猛毒性」を持っていたら、まさに「復活の日」そのものに
なったんじゃないのかな?

武漢説は多分正解なんでしょうが。
武漢で漏れた猛毒性のウィルス・・・・
武漢から上海まで中国新幹線で約4時間半?・・・
上海は今や世界の中心都市の一つ。
そこから世界各地へと沢山の人・モノが飛び立つ・・・
季節は冬から春へと移る時。

最初は「ただのインフルでしょ?」って思っていたのが・・・

小説の中では、日本では力士も大量に罹患してしまったので、
大相撲の場所(開催)が期間短縮になった、とか。
また制御システムも崩壊したため、自動的に鉄道も減便になって、
とうとう全部ストップする、とか。

たしかそんな状況描写もあったはず。

映画だと、たしか半年もしないうちに、
東京の死者数は1000万人を超えた、というテロップも
あったか、と。

今回の騒動、一歩間違えればそれこそ・・・ね。
そう思うと、ただただ背筋が寒くなって。
でも持ってたはずの小説、引っ越しだのなんだの、で
多分処分しちゃったんだろうな。

改めて読みたくなって。
でも古い小説だし、日本沈没のリメイクもずっと前だし
そんな簡単に・・・
と思った私はまだまだ蒼かった。

さすが、角川書店!
しっかり山積みで書店にあるではないか!「復活の日」。
表紙のイラストもそのまんま。

で、帯には・・・
「小松左京 預言の書?/未知のウィルス、世界規模のパンデミック」
そして「映画「復活の日」リバイバル上映決定!!映像化40周年」

さすがやのー、しっかり商売しとるのー。。。

と、ふとヘンな所で関心してしまったワタクシ。

いや、でも。程度の差こそあれ(小説の方がはるかにどぎつい)、
あたかも小説に描かれたような事態の流れを現実に見ていると、
いつしか、見ているのが現実なのか、小説が事実なのか、フィクションなのか・・・

もうさっぱりワカラン状態に。

* ちなみに。これ、映画化したとき、海外にも出す、ってんで
英語タイトルを「VIRUS」って品のないタイトルにしちゃったんですよね。
なんでも外国人はタイトルだけで判断するから、わかりやすいタイトルでないと。。。
ってのが理由だったそうですが、そんなん、最初からネタ明かししてるような
もんじゃ・・・

とまぁ、昨今のcovid-19騒動を見て、
くり返し脳裏にフラッシュバックする復活の日。

読み出したら、多分ナモカモ忘れて一気読みしてしまいそうですが。
「今」これを読んだら・・・
読んだことがない人でSFファン、って人がいれば(いるのかな?)。
日本人作品だから、って敬遠せずに。
ぜひ、ご一読頂きたい。

日本SFの黎明期にあって、
これだけの世界観を提示して、
しかもそれが約半世紀経って、軽いレベルだけど、
ほぼ似たような現象が世界中で起こっている・・・

その事実に、ただただ恐れおののくのみ。
お時間があれば、ぜひお手にとって下さいな。
小松左京「復活の日」(令和2年4月30日改版5版発行)。

うーん。映画化でモトが取れなかった分、
40年経った今、一気に回収できるのかっ?!

* くり返しですが。半世紀前にこれだけのプロットを考えた
小松左京はやっぱり偉大な作家としか。
 アンドロメダ病原体も、実は諸々あって、この話がヒントになった、
という説もあるくらいですからねぇ・・・



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